安定性に影響を及ぼすロータの動きに関する記述で誤りはどれか。…
航空工学(回転翼) 第9問
安定性に影響を及ぼすロータの動きに関する記述で誤りはどれか。
- (1)ロータ推力によるダンピング・モーメントの絶対量は、フラップ・ヒンジ・オフセット量が増大するほど大きくなる。
- (2)前進飛行中、トリム状態から胴体姿勢が機首上げ方向に変化した場合、ロータ回転面はそれ以上に後方に傾き、胴体姿勢も更に機首上げしようとするので、ロータは姿勢角に対して静的不安定性を有する。
- (3)ロータ推力はヘリコプタの回転を抑えようとするダンピング・モーメントを生じる。
- (4)前進速度の増加に対してロータ回転面の動きは速度を増加させる方向に働くので、ロータは速度に対して静的安定性を有する。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
前進速度が増すと、前進側ブレードの揚力が増えてロータ回転面は後方へ傾きます(フラップ・バック)。推力も後ろへ傾くので、速度を「減らす」方向に働きます。これにより、ロータは速度に対して静的安定性を持ちます。記述は「速度を増加させる方向に働く」としている点が誤りです(増加させる方向に働くなら、速度に対して不安定になります)。
【ほかの選択肢】
(1) フラップ・ヒンジ・オフセットが大きいほど、ロータの傾きが胴体に伝えるモーメントが大きくなり、ダンピング・モーメントの絶対量も大きくなります 正しい
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(2) 前進飛行中に機首が上がると、ロータ回転面はそれ以上に後方へ傾き、機首をさらに上げようとします。ロータは姿勢角(迎え角)に対して静的不安定です 正しい
(3) ロータ推力は、機体の回転(ピッチやロールの角速度)を抑えようとするダンピング・モーメントを生じます 正しい
【まとめ】
速度に対して 静的安定(フラップ・バックで減速)
姿勢角(迎え角)に対して 静的不安定
ヘリコプタが長い時間手を放して飛ぶことが難しく、安定増加装置が使われる理由の一つになっています。
出典:令和元年9月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問9(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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