地球の熱収支の観点から気温を考察した場合について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選…
航空気象 第1問
地球の熱収支の観点から気温を考察した場合について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)地球の公転と公転軌道面に対する地球の地軸の傾きによる「地球に入射する太陽放射の増減」により季節の変化を生じている。(b)地球が球体であるがゆえに太陽放射の入射角が大きくなる低緯度では高温、高緯度では低温となる。(c)太陽放射の入射エネルギーを吸収する物体(水面や岩石等)の比熱の差により、気温の変化を生ずる。(d)大気は太陽放射を極めて通しやすく、地球放射は通しにくい性質があり、そのため大気下層ほど気温が高い。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (4)
正答は (4)。(a)〜(d)の四つとも正しい記述です。
(a)正しい。地球は、公転軌道面に対して地軸を傾けたまま太陽の周りを回っています。そのため季節によって太陽高度と日照時間が変わり、地表に入る太陽放射の量が増減します。これが季節の変化のもとです。(b)正しい。地球は球体なので、低緯度では太陽光が地表に高い角度で当たり、単位面積あたりに受ける太陽放射が多くなります。高緯度では光が斜めに当たって広い面積に分散するので、受ける量が少なくなります。この記述の「入射角が大きくなる」は、太陽光が地表面に対して立った角度で当たる(太陽高度が高い)という意味で使われています。(c)正しい。水は岩石や土に比べて比熱が大きく、同じ太陽放射を受けても温まりにくく冷えにくい性質があります。この違いが、海と陸の気温差や、海陸風などの原因になります。(d)正しい。大気は太陽放射(主に可視光)をよく通しますが、地表から出る地球放射(赤外線)は水蒸気や二酸化炭素がよく吸収します(温室効果)。大気は主に地表から暖められるので、対流圏では下層ほど気温が高くなります。
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【対流圏の気温の考え方】
太陽放射 → 地表が吸収して暖まる → 地表から大気へ熱が伝わる
という順で暖まるため、地表に近いほど暖かく、高さとともに気温が下がります(標準大気では1,000ftあたり約2℃)。
出典:令和元年11月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問1(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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