次のうち,B介護福祉職がクッションを挿入する位置として,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
総合問題 第124問
〔事例〕Aさん(50 歳,男性,障害支援区分4)は,1 年前の交通事故の後遺症で,右片麻痺,高次脳機能障害(higher brain dysfunction),失語症(aphasia)となった。現在は障害者支援施設で生活している。日中は,車いすに座って過ごしているが,すぐに右肩が下がり上半身は右へ傾いた姿勢になる。ある日,B介護福祉職がAさんに姿勢の傾きを直す方法を伝えようとすると,Aさんは大声でどなり,物を投げた。B介護福祉職は,以前からAさんとのコミュニケーションに悩んでいたため,C介護主任に相談することにした。C介護主任の問いかけに答えるなかで,B介護福祉職は自分自身の言動を振り返ることができ,Aさんに伝わらない焦りと,子どもに言い聞かせるような口調が,Aさんの感情を害していたことに気づいた。その後,コミュニケーション方法を工夫し,Aさんに姿勢の傾きを直す方法を説明し,同意を得ることができた。毎週,Aさんは妻との面会を楽しみにしている。しかし,妻はAさんの将来に不安を感じて,B介護福祉職に,「夫の障害について,情報交換や勉強がしたい。そのようなところがあれば紹介してほしい」と相談した。B介護福祉職は,Aさんが車いすで良肢位を保つことができるように,クッションを使用することにした。まず,B介護福祉職はAさんの上半身を起こし深く座り直してもらった。次のうち,B介護福祉職がクッションを挿入する位置として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)背中とバックサポートの間
- (2)左大腿部と座面の間
- (3)両下腿とレッグサポートの間
- (4)右大腿部と左大腿部の間
- (5)右上肢と右アームサポートの間
正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。
右片麻痺のAさんは、車いすに座っているとすぐに右肩が下がり、上半身が右へ傾きます。麻痺のある右側は体を支える力が弱いため、深く座り直したうえで、右上肢と右アームサポートの間にクッションを入れて、麻痺側の腕と体幹の右側を支えます。こうすると上半身が右に倒れにくくなり、まっすぐな姿勢(良肢位)を保ちやすくなります。
【ほかの選択肢】
(1) 背中とバックサポートの間 背中にクッションを入れると、お尻が前に押し出されて浅く座る姿勢になりやすく、左右の傾きも直せません 誤り
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(2) 左大腿部と座面の間 左側のお尻や太ももが持ち上がるため、上半身はさらに右へ傾きやすくなります 誤り
(3) 両下腿とレッグサポートの間 下腿の位置は変わりますが、上半身の右への傾きを支えることにはなりません 誤り
(4) 右大腿部と左大腿部の間 両膝が内側に寄るのを防ぐ方法で、上半身の傾きを直すものではありません 誤り
出典:介護福祉士国家試験 第38回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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