図Aは、ある年の2月の月平均500hPa高度(実線)と平年偏差(陰影)であり、図Bは、同じ月の月平均海面気圧(実線)と平…
専門知識 専門知識 問15
図Aは、ある年の2月の月平均500hPa高度(実線)と平年偏差(陰影)であり、図Bは、同じ月の月平均海面気圧(実線)と平年偏差(陰影)である。これらの図から読み取れる大気と海洋の特徴について述べた次の文章の空欄(a)〜(c)に入る語句の組み合わせとして適切なものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。図Aでは、アリューシャン列島の東で負偏差、北米北部で正偏差、北米南部から北大西洋にかけて負偏差の波列パターンがみられる。これは、 (a) が発生しているときに現れやすいパターンである。また、ヨーロッパから極東域にかけては、ヨーロッパ付近で正偏差、ロシア西部で負偏差、東アジアで正偏差の波列パターンがみられ、これは (b)と呼ばれる。図Bでは、地上のアリューシャン低気圧の勢力は平年よりも東側で (c) なっており、(a) が発生しているときの特徴がみられる。
- ①(a): エルニーニョ現象 (b): ユーラシアパターン (c): 強く
- ②(a): エルニーニョ現象 (b): ユーラシアパターン (c): 弱く
- ③(a): エルニーニョ現象 (b): 北極振動 (c): 弱く
- ④(a): ラニーニャ現象 (b): ユーラシアパターン (c): 強く
- ⑤(a): ラニーニャ現象 (b): 北極振動 (c): 弱く
正答 ①
正答は ①。(a) エルニーニョ現象、(b) ユーラシアパターン、(c) 強く の組み合わせです。
【(a) 北太平洋〜北米の波列】
図Aでは、アリューシャン列島の東に負偏差、北米北部(カナダ付近)に正偏差、北米南部から北大西洋に負偏差が並んでいます。これは PNA パターン(太平洋・北米パターン)の正の位相にあたり、熱帯の太平洋中部〜東部の海面水温が高くなって対流が活発になるエルニーニョ現象が発生している冬に現れやすいパターンです。
【(b) ヨーロッパ〜極東の波列】
ヨーロッパ付近の正偏差、ロシア西部の負偏差、東アジアの正偏差が東西に並ぶ波列は、ユーラシアパターン(EU パターン)と呼ばれます。北極振動は、北極域と中緯度の偏差が環状に逆符号になるパターンで、波列ではありません。
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【(c) アリューシャン低気圧】
図Bでは、アリューシャン低気圧の中心付近から東側に、−20hPa前後の強い負偏差が広がっています。低気圧の勢力は平年よりも東側で強くなっており、エルニーニョ現象の冬の特徴と一致します。
【ほかの選択肢】
②③ アリューシャン低気圧は東側で負偏差なので「弱く」は誤り
③⑤ 北極振動は波列パターンではないので誤り
④⑤ ラニーニャ現象の冬は、PNA が負の位相になりやすく、アリューシャン低気圧も弱まりやすいので誤り
出典:令和6年度第1回(第62回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問15(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
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