次の記述は、散乱断面積について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。…
無線工学B 無線工学B B-2 イ
次の記述は、散乱断面積について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。(1) 均質な媒質中に置かれた媒質定数の異なる物体に平面波が入射すると、その物体が導体の場合には導電電流が生じ、また、誘電体の場合には[ア]が生じ、これらが二次的な波源になり、電磁波が再放射される。(2) 図に示すように、自由空間中の物体へ入射する平面波の電力束密度が pi〔W/m²〕で、物体から距離 𝑑〔m〕の受信点 R における散乱波の電力束密度が ps〔W/m²〕であったとき、物体の散乱断面積 𝜎 は、次式で定義される。𝜎= lim 𝑑→∞{4𝜋𝑑² ([イ])} 〔m²〕上式は、受信点における散乱電力が、入射平面波の到来方向に垂直な断面積 𝜎内に含まれる入射電力を[ウ]で散乱する仮想的な等方性散乱体の散乱電力に等しいことを意味している。(3) 散乱方向が入射波の方向と一致するときの 𝜎 をレーダー断面積又は[エ]散乱断面積という。金属球のレーダー断面積 𝜎 は、球の半径 𝑟 〔m〕が波長に比べて十分大きい場合、[オ]〔m²〕にほぼ等しい。[イ]に入れるべき字句はどれか。
- (1)磁化
- (2)pi /ps
- (3)全方向に無指向性
- (4)後方
- (5)𝜋𝑟²
- (6)分極
- (7)ps /pi
- (8)受信点方向に対して単一指向性
- (9)前方
- (10)4𝜋𝑟²
正答 (7)
正答は (7)。散乱断面積は、受信点の散乱波の電力束密度と入射波の電力束密度の比 ps/pi に 4πd² を掛けた量の極限で定義します。
σ=lim(d→∞)4πd²(ps/pi)〔m²〕
断面積σで受けた入射電力 piσ を全方向に等しく散乱すると、距離dでの電力束密度は piσ/(4πd²)です。これが ps に等しいとおくと、上の式になります。
【紛らわしい語】
(2) pi/ps 逆数です。散乱波が強いほど σ が大きくなるには、ps が分子に来ます
【見分け方】
断面積σの単位が m² になるように、4πd²(m²)に無次元の比 ps/pi を掛けます。
出典:2026年(令和8年)7月期 第一級陸上無線技術士 無線工学B B-2 イ(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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