正中神経における運動神経伝導検査の記録波形(別冊No. 5)を別に示す。最も考えられるのはどれか。…

午後 第22問

正中神経における運動神経伝導検査の記録波形(別冊No. 5)を別に示す。最も考えられるのはどれか。

臨床検査技師 2025年(令和7年) 第22問の図
正答 (5)
正答は (5)。最も考えられるのは慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)です。 【波形の見方】 手関節で刺激した波形(遠位):患者(実線)は正常(点線)より立ち上がりが少し遅れていますが、振幅や形は大きくは変わりません。 肘窩で刺激した波形(近位):患者の波形は大きく遅れて現れ、振幅が小さく、幅が広がって複数の山に分かれています(時間的分散)。 肘から手首の間で伝導が大きく遅れ、波形が崩れていることから、前腕の部分の伝導速度の低下と伝導ブロック・時間的分散が考えられます。これは髄鞘が傷む脱髄性のニューロパチーの特徴で、CIDP の典型的な所見です。CIDP では神経のあちこちで脱髄が起こるため、手根管などの決まった場所以外でも異常が出ます。
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【ほかの選択肢】 (1) 重症筋無力症 神経筋接合部の病気で、神経伝導検査は正常です。反復刺激で振幅が漸減します 誤り (2) 手根管症候群 手首の手根管で正中神経が圧迫される病気で、遠位潜時が延びますが、前腕の伝導速度は保たれます 誤り (3) ALS 運動ニューロンが減る病気で、振幅は小さくなりますが、伝導速度はほぼ保たれ、時間的分散はみられません 誤り (4) 糖尿病性多発ニューロパチー 主に軸索が傷む長さ依存性のニューロパチーで、感覚神経から障害され、伝導速度の低下は軽いのが一般的です 誤り

出典:2025年(令和7年) 臨床検査技師国家試験 問22(厚生労働省 公表)出典元ページ

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