高齢者の通所型サービス事業を経営するA社会福祉法人では,地域における公益的な取組の内容を検討するため,地域の高齢者に対す…
社会福祉調査の基礎 第79問
高齢者の通所型サービス事業を経営するA社会福祉法人では,地域における公益的な取組の内容を検討するため,地域の高齢者に対する無記名の質問紙調査を企画し,高齢者福祉を専門とするB教授の協力を得て,調査を実施することにした。その際,調査結果は,B教授の論文執筆にも用いることで合意した。次の記述のうち,調査実施における倫理への対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)A社会福祉法人のサービス利用者を調査対象から除外した。
- (2)調査結果はA社会福祉法人による地域における公益的な取組の内容検討と,B教授の論文執筆に用いることを依頼文に記載した。
- (3)A社会福祉法人からB教授への利益供与とみなされないために,調査費用の負担をB教授に求めた。
- (4)調査対象の設定において,B教授がこれまで実施してきた調査の回答者名簿を活用することとした。
- (5)B教授は,調査によって得られたデータの中から,自らの仮説に適合する一部のデータを選出して論文を執筆した。
正答 (2)
正答は (2)。最も適切なのはこれです。
調査の対象者には、調査の目的と結果の使い道を事前に知らせ、理解したうえで協力してもらう(インフォームド・コンセント)ことが倫理の基本です。法人の公益的な取組の検討とB教授の論文執筆の両方に使うことを依頼文に書くのは、適切な対応です。
【ほかの選択肢】
(1) 地域の高齢者の調査で、サービス利用者だけを理由もなく
対象から除くと、結果に偏りが生じます。倫理への対応として必要なことではありません。 誤り
(3) 費用の負担をB教授に求めることは、調査の倫理への対応とは
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関係がありません。 誤り
(4) 別の調査の回答者名簿を、本人の同意なく今回の調査に使うのは、
個人情報の目的外利用に当たります。 誤り
(5) 仮説に合うデータだけを選んで論文を書くことは、結果を
ゆがめる不正な行為です。 誤り
出典:社会福祉士国家試験 第38回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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