4 歳の男児。上顎乳前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1 年前に同部を転倒により強打したという。Aに対する治療方針と…

B問題 第78問

4 歳の男児。上顎乳前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1 年前に同部を転倒により強打したという。Aに対する治療方針として保護者に抜歯の必要性を説明したが、抜歯はしたくないという。初診時の口腔内写真(別冊No. 29A)とエックス線画像(別冊No. 29B)を別に示す。このまま抜歯を行わない場合に起こりうる1の異常はどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第78問の写真
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。 【見るところ】 A:上顎の乳中切歯の上方の唇側歯肉に、膿のたまった腫れ(膿瘍)があります。 B:エックス線画像で、外傷を受けた乳中切歯の根尖部に広い透過像があり、そのすぐ根尖側に後継永久中切歯の歯胚があります。 乳歯の外傷のあとに歯髄が壊死して、根尖性歯周炎(歯槽膿瘍)を起こしています。後継の永久中切歯の歯胚は乳歯の根尖のすぐ近くにあるので、そのままにすると炎症が歯胚に及びます。 (1) 乳歯の根の吸収が進まず乳歯が残ったり、歯胚の周りの骨が変化したりして、永久歯が萌出できずに埋伏することがあります。
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(5) 萌出の道すじが乱れ、永久歯が唇側や口蓋側へずれて萌出する(萌出位置異常)ことがあります。 このほか、エナメル質の形成不全(Turner 歯)が起こることもあります。 【ほかの選択肢】 (2) 歯根吸収、(3) 歯髄壊死、(4) 歯髄腔狭窄  どれも外傷を受けた乳歯そのものに起こる変化で、まだ萌出していない後継永久歯に起こる異常ではない 誤り 選択肢の「1」は上顎の永久中切歯を、問題文の「A」は上顎の乳中切歯を表しています。

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問78(厚生労働省 公表)出典元ページ

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