80 歳の男性。下顎義歯の維持安定不良を主訴として来院した。診察の結果、下顎義歯を再製作することとした。加熱重合レジンを…
B問題 第84問
80 歳の男性。下顎義歯の維持安定不良を主訴として来院した。診察の結果、下顎義歯を再製作することとした。加熱重合レジンを用いて新義歯を製作したが、矢印のような表面状態が観察された。下顎全部床義歯の写真(別冊No. 36A)と矢印の部分を拡大した写真(別冊No. 36B)を別に示す。矢印で示す状態に至った原因はどれか。2 つ選べ。
- (1)70℃で徐々にフラスクを加熱した。
- (2)レジンの粉と液の混和時に振動させた。
- (3)レジンを一塊としてフラスクに塡入した。
- (4)レジンが餅状になる前にフラスクに塡入した。
- (5)フラスクへのレジン塡入時、十分に加圧しなかった。
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。床の表面の粒状の気泡は、餅状になる前に塡入したことと、塡入時の加圧不足で起こります。
【見るところ】
写真Bでは、矢印の部の床の表面に、小さな白い粒状の気泡が一面に散らばっています。
加熱重合レジンは、粉と液を混ぜて餅状期に塡入します。砂状・糸引き期に入れると粉と液が均一にならず、モノマーの多い部分が残って粒状の気泡ができます。塡入時に加圧が足りないと、レジンが型に密着せず表面に気泡が出ます。
【ほかの選択肢】
(1) 70℃でゆっくり加熱するのはモノマーの沸騰による内部の気泡を防ぐ正しい方法なので 誤り
(2) 混和時の振動は気泡を抜く方向に働くので 誤り
(3) 一塊として塡入するのは正しい塡入のしかたなので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問84(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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