皮膚科から歯科での検査を勧められた女性の鼻のシミの画像(別冊No. 31A)、エックス線画像(別冊No. 31B)及びC…

D問題 第85問

皮膚科から歯科での検査を勧められた女性の鼻のシミの画像(別冊No. 31A)、エックス線画像(別冊No. 31B)及びCT(別冊No. 31C)を別に示す。顎骨内の病変で疑われるのはどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第85問の図(1/3)歯科医師 2024年(令和6年) 第85問の図(2/3)歯科医師 2024年(令和6年) 第85問の図(3/3)
正答 (3)
正答は (3)。歯原性角化嚢胞です。 【見るところ】 鼻のシミの画像(別冊No. 31A)は、境界が不規則な黒褐色の色素斑で、基底細胞癌が疑われる所見です。パノラマエックス線画像(別冊No. 31B)では、上顎の両側に、埋伏した歯を伴う透過像があり、上方へ押し上げられた歯がみられます。頭部の正面のエックス線画像では、大脳鎌の石灰化を思わせる正中の線状の不透過像が読めます。CT(別冊No. 31C)では、両側の上顎洞に、境界明瞭で骨を膨隆させる嚢胞性の病変があります。 皮膚の基底細胞癌、顎骨の多発性の嚢胞、大脳鎌の石灰化がそろい、基底細胞母斑症候群(Gorlin 症候群、PTCH1 遺伝子の異常)が考えられます。その顎骨の病変は、多発性の歯原性角化嚢胞です。歯原性角化嚢胞は錯角化した薄い上皮で裏打ちされ、再発しやすいため、摘出後も長く経過を見ます。
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【ほかの選択肢】 (1) 歯原性線維腫  まれな良性腫瘍で、多発や皮膚病変との関連はない 誤り (2) 粘液貯留嚢胞  唾液腺の導管の傷による軟組織の嚢胞(粘液嚢胞・上顎洞の貯留嚢胞)で、顎骨を多発性に膨隆させない 誤り (4) 線維性異形成症  すりガラス状の不透過像。皮膚のカフェオレ斑を伴うのは McCune-Albright 症候群 誤り (5) 石灰化歯原性嚢胞  幽霊細胞と石灰化が特徴の嚢胞。基底細胞母斑症候群との関連はない 誤り

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問85(厚生労働省 公表)出典元ページ

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