78 歳の女性。食事がしにくいことを主訴として来院した。3 か月前に他院で全部床義歯を製作し、上顎義歯の脱落と下顎義歯の…

A問題 第63問

78 歳の女性。食事がしにくいことを主訴として来院した。3 か月前に他院で全部床義歯を製作し、上顎義歯の脱落と下顎義歯の浮き上がりはないとのことであったが、装着当初から嚙みにくかったという。咬合接触状態を印記した義歯の写真(別冊No. 23A)と検査中の顔貌写真(別冊No. 23B)を別に示す。行う処置はどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第63問の写真(1/2)歯科医師 2024年(令和6年) 第63問の写真(2/2)
正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。 【見るところ】 A:咬合接触の印記(赤)は、上下の前歯部に集まっていて、臼歯部の人工歯にはほとんどありません。 B:咬頭嵌合位と下顎安静位で鼻の下とオトガイの印の間の距離を比べると、安静位のほうが大きく開いており、安静空隙が正常(2〜3 mm)よりかなり大きいと読めます。 前歯だけが当たり臼歯が咬み合っていないので、義歯は外れなくても嚙みにくい状態です。さらに咬合高径が低すぎると考えられます。臼歯部の人工歯の咬合面に常温重合レジンなどを足して咬合面を作り直し(咬合面再形成)、咬合高径を回復して臼歯部で咬めるようにします。あわせて、前歯部の強い当たりを咬合調整で取り除き、左右の臼歯部でつり合いよく接触させます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】 (2) リライン  義歯の脱落や浮き上がりがなく、粘膜面の適合には問題がない 誤り (3) リリーフ  粘膜の圧痛や骨の隆起に当たる部分を逃がす処置。この症例の問題ではない 誤り (5) ポストダムの付与  上顎義歯の後縁の封鎖を高めて維持をよくする処置。脱落はない 誤り

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問63(厚生労働省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「A問題」のほかの問題

  1. 2023年(令和5年) 第62問40 歳の女性。左側頰部の腫脹を主訴として来院した。30 分前にかかりつけ歯科医で下顎左
  2. 2025年(令和7年) 第1問医療安全支援センターについて正しいのはどれか。1 つ選べ。
  3. 2025年(令和7年) 第27問日本人の食事摂取基準(2020 年版)で、高齢者のビタミンD の摂取目安量を定めることで
  4. 2025年(令和7年) 第60問23 歳の女性。下顎右側智歯周囲歯肉の自発痛を主訴として来院した。診察の結果、8の抜歯を
  5. 2023年(令和5年) 第4問アクシデントにあたる事例はどれか。1 つ選べ。
  6. 2023年(令和5年) 第31問晩期死体現象はどれか。2 つ選べ。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク