80 歳の女性。咬合時の下顎全部床義歯の動揺と両側臼歯部粘膜の痛みを主訴として来院した。旧義歯は2 年前に製作したという…

B問題 第70問

80 歳の女性。咬合時の下顎全部床義歯の動揺と両側臼歯部粘膜の痛みを主訴として来院した。旧義歯は2 年前に製作したという。診察の結果、新義歯を製作することとした。新義歯によって主訴は改善した。来院時の口腔内写真(別冊No. 22A)と新旧義歯の適合試験時の写真(別冊No. 22B)を別に示す。向上したのはどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2025年(令和7年) 第70問の写真
正答 (3)(5)
正答は (3)と(5)。適合性と支持作用です。 【見るところ】 口腔内写真(22A)では、下顎は前歯部に金属の根面板を付けた残根が4本あり、臼歯部は無歯顎です。新旧義歯の適合試験(22B)では、旧義歯は臼歯部の適合試験材が薄く抜けた所(当たりの強い部分)と厚い所が混在し、不均一です。新義歯では、臼歯部の適合試験材がほぼ均一の厚さで広がっていると読めます。 旧義歯は顎堤の吸収で床が合わなくなり、咬むと揺れて、臼歯部の粘膜の一部に力が集中して痛みが出ていました。新義歯では、(3) 床と粘膜の適合性がよくなり、咬合力を顎堤の広い範囲で受け止められるようになったので、(5) 支持作用が向上しました。
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【ほかの選択肢】 (1) 緩圧性  軟質リライン材などで粘膜にかかる力をやわらげる性質。この試験で分かるものではない 誤り (2) 受動性  クラスプが静止時に歯に力をかけない性質で、部分床義歯の要件 誤り (4) 拮抗作用  クラスプの拮抗腕の働きで、部分床義歯の要件 誤り

出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問70(厚生労働省 公表)出典元ページ

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