7 歳の男児。左下の奥歯が生えてこないことを主訴として来院した。Eは4 歳ころに生え始めたが、完全には生えてこないという…
C問題 第43問
7 歳の男児。左下の奥歯が生えてこないことを主訴として来院した。Eは4 歳ころに生え始めたが、完全には生えてこないという。初診時の口腔内写真(別冊No. 11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。Eへの対応で適切なのはどれか。1 つ選べ。
- (1)牽引を行う。
- (2)自然萌出を待つ。
- (3)歯肉切除を行う。
- (4)ただちに抜歯する。
- (5)6萌出後に抜歯する。
正答 (4)
正答は (4)。ただちに抜歯する。
【見るところ】
口腔内写真では、下顎左側第二乳臼歯(E)は歯冠のごく一部が歯肉の上に見えるだけで、咬合平面よりずっと低い位置にあります。エックス線画像では、Eは隣の乳臼歯より低い位置にあり、その遠心では第一大臼歯が骨の中で近心に傾き、歯冠がEの遠心に引っかかって萌出できずにいると読めます(口腔内にも左下の第一大臼歯は見えません)。
4歳ごろに萌出しはじめたまま十分に生えてこないのは、歯根が骨と癒着して低位になった乳臼歯(低位乳歯)と考えられます。放置すると、隣の第一大臼歯の近心傾斜や対合歯の挺出、後継の第二小臼歯の萌出障害が進むので、ただちに抜歯します。抜歯後は、必要に応じて保隙を考えます。
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【ほかの選択肢】
(1) 牽引を行う 骨と癒着した乳歯は牽引しても動かない 誤り
(2) 自然萌出を待つ 3年たっても生えてこず、隣の歯への影響が出ている 誤り
(3) 歯肉切除を行う 萌出を歯肉が妨げているのではない 誤り
(5) 第一大臼歯萌出後に抜歯する 第一大臼歯はEに妨げられて萌出できないので、萌出を待ってから抜くことはできない 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問43(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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