1 歳の男児。下顎乳前歯の動揺を主訴として来院した。患児に口腔外傷の既往はなく、保護者によるブラッシング時に気付いたとい…
D問題 第41問
1 歳の男児。下顎乳前歯の動揺を主訴として来院した。患児に口腔外傷の既往はなく、保護者によるブラッシング時に気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 15A)とエックス線画像(別冊No. 15B)を別に示す。疑われるのはどれか。2 つ選べ。
- (1)軟骨無形成症
- (2)鎖骨頭蓋骨異形成症
- (3)先天性好中球減少症
- (4)低ホスファターゼ症
- (5)先天性外胚葉形成不全
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。
【見るところ】
口腔内写真(A)では、下顎の乳前歯の歯肉に強い炎症やう蝕は目立ちません。エックス線画像(B)では、下顎の乳中切歯の周りの歯槽骨が根の半分以上にわたって失われていると読めます。
外傷の既往がないのに、1歳で乳前歯が動揺し、骨の支えが早く失われているので、乳歯の早期脱落を起こす全身疾患を疑います。
・低ホスファターゼ症:アルカリホスファターゼの活性が低く、セメント質ができないため、歯根が骨に固定されず、根が吸収されないまま乳前歯が早く抜ける
・先天性好中球減少症:好中球の数が少なく、細菌に対する防御が弱いので、乳歯の時期から重い歯周組織の破壊が起こる
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【ほかの選択肢】
(1) 軟骨無形成症 四肢の短い低身長が特徴で、乳歯の早期脱落は起こさない 誤り
(2) 鎖骨頭蓋骨異形成症 乳歯は抜けずに長く残り(晩期残存)、永久歯の萌出が遅れる 誤り
(5) 先天性外胚葉形成不全 歯の先天欠如や形の異常が特徴で、萌出した歯が早く抜けるのではない 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問41(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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