70 歳の男性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。義歯は15 年前に装着したが、1 か月前に義歯床に設…
D問題 第82問
70 歳の男性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。義歯は15 年前に装着したが、1 か月前に義歯床に設置された装置が脱落したという。診察の結果、この装置を再び義歯床に設置する修理を行うこととした。初診時の義歯床粘膜面の写真(別冊No. 32A)、支台歯上に装置を適合させた口腔内写真(別冊No. 32B)及び修理後の義歯床粘膜面の写真(別冊No. 32C)を別に示す。この修理について正しいのはどれか。3 つ選べ。
- (1)義歯床に遁路を付与する。
- (2)常温重合レジンを用いる。
- (3)印象採得後に口腔外で行う。
- (4)辺縁歯肉上をリリーフする。
- (5)装置にアンダーカットを付与する。
正答 (1)(2)(4)
正答は (1)と(2)と(4)。脱落した磁性アタッチメントを口の中で常温重合レジンで義歯に付け直すので、余ったレジンの逃げ道をつくり、歯肉の上はリリーフします。
【見るところ】
義歯の粘膜面(A)では、支台歯の部分の装置が外れて穴になっています。写真(B)では、根面のキーパーの上に磁石の構造体を載せていて、修理後(C)には義歯床の中に磁石が付いています。
磁石を支台歯のキーパーに吸着させた状態で、義歯の穴に常温重合レジンを入れて口の中で義歯を装着し、硬化させて取り込みます。余ったレジンが流れ出る遁路を床に開けておくと、義歯が浮かずに正しい位置で固まります。辺縁歯肉の上をリリーフしておくと、レジンや義歯が歯肉を圧迫しません。
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【ほかの選択肢】
(3) 口の中で直接取り込む方法で、印象を採って口の外で行う方法ではないので 誤り
(5) 磁石の構造体は維持の形を持っていて、新たにアンダーカットを付ける必要はないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問82(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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