航空機を操縦している時の耳閉塞について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

操縦教育一般 第33問

航空機を操縦している時の耳閉塞について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)航空機の降下に伴ってキャビン内の気圧は上昇するが、中耳内で膨脹した空気は耳管(欧氏管)を押し開いて鼻孔から外気に逃げ出し、中耳内の圧力と外気の圧力とが等しくなるような調整機能を人間の体は有している。(b)航空機の上昇中は、耳管(欧氏管)を通じて空気が中耳内に自然には入りにくいことがあるので、パイロットはある時間毎に唾をのみ込んだりあくびをしたりして自分で耳管を開いて中耳内外の気圧を等しくしてやらなければならない。(c)風邪やのどの痛みあるいは鼻アレルギーの状態にあると耳管(欧氏管)の周りが充血して通気が困難になり、その結果中耳と外気の気圧差が増大する。これがいわゆる耳閉塞現象であることから経口の充血低減薬によって防止するのが望ましい。(d)症状が悪化しても飛行中または着陸後に鼓膜が破れることはない。

正答 (5)
正答は (5)。正しいものはありません。 (a)誤り。中耳の空気が膨らんで耳管(欧氏管)を押し開き、自然に抜けていくのは、キャビンの気圧が下がる「上昇中」です。降下中はキャビンの気圧が上がり、中耳の空気は膨らみません。(b)誤り。外の空気が耳管を通って中耳に入りにくく、つばを飲み込む・あくびをするなどで耳管を開いてやる必要があるのは「降下中」です。上昇と降下が入れ替わっています。(c)誤り。風邪やのどの痛み、鼻のアレルギーで耳管の周りが充血すると通気が悪くなり、耳閉塞が起こりやすくなる、という前半は正しい内容です。しかし、経口の充血低減薬で防ぐのが望ましい、とするのは誤りです。薬には眠気などの副作用があり、効き目が切れると症状が強く出ることもあります。風邪や鼻炎のときは乗務を控えるのが基本です。(d)誤り。症状が悪化すると、強い痛みのほか、飛行中や着陸後に鼓膜が破れることがあります。「破れることはない」は誤りです。
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【降下中に起こりやすい理由】 耳管は、中耳から鼻へ空気を出すのは容易でも、外から中耳へ入れるのは難しい構造です。そのため耳の障害は降下中に起こりやすくなります。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 操縦教育証明 操縦教育一般 問33(国土交通省 公表)出典元ページ

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