重量一定、高度一定の飛行機のフラップ上げでの失速速度(EAS)が120ktであった。フラップを下げて最大揚力係数が30%…
航空工学 第1問
重量一定、高度一定の飛行機のフラップ上げでの失速速度(EAS)が120ktであった。フラップを下げて最大揚力係数が30%増加した時の失速速度(EAS)を求めよ。ただし、計器誤差、位置誤差、空気の圧縮性の補正及び翼面積の変化は無視できるものとし、海面上の空気密度はρ=0.000238lbs/ft³、1ktは1.69ft/secとする。
- (1)約92kt
- (2)約99kt
- (3)約105kt
- (4)約120kt
正答 (3)
正答は (3)。フラップ下げの失速速度は約105ktです。
失速は、揚力が最大揚力係数CLmaxのときにちょうど重量と釣り合う状態です。
W = 1/2 × ρ × V² × S × CLmax
重量W・密度ρ(高度一定)・翼面積Sが変わらなければ、
V ∝ 1 ÷ √CLmax
となり、失速速度はCLmaxの平方根に反比例します。
【計算】
CLmaxが30%増える → 1.3倍
Vs(フラップ下げ)= 120 ÷ √1.3 ≒ 120 ÷ 1.140 ≒ 105kt
問題文の空気密度や「1kt=1.69ft/sec」は、比の計算では打ち消し合うので、この問題では使わなくても答えが出ます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 約92kt 120÷1.3≒92kt で、√をとらずにCLmaxの比で割った値です 誤り
(2) 約99kt 計算と合いません 誤り
(4) 約120kt フラップ上げのときの値のままです 誤り
【ポイント】
失速速度は CLmax の平方根に反比例し、重量の平方根に比例します。CLmaxが1.3倍でも、失速速度は 1/1.3 ではなく 1/√1.3(約0.88倍)にしか下がりません。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 定期運送用操縦士(飛行機) 航空工学 問1(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
「航空工学」のほかの問題
- 令和元年11月期 第11問油圧アキュムレータの説明(a)~(d)で正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から
- 令和2年9月期 第4問耐空類別が飛行機輸送Tにおける VMCG(地上における最小操縦速度)に関する説明で、下線
- 令和3年5月期 第2問高速飛行に伴う現象(a)~(d)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選
- 令和3年11月期 第19問Mode S Transponderのみが有する機能の説明で正しいものはどれか。
- 令和5年5月期 第18問操縦室用音声記録装置に記録できるもの(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1
- 令和元年5月期 第2問高速飛行において臨界マッハ数(Mcr)を大きくする方法(a)~(d)のうち、正しいものは
スポンサーリンク

