消化器系に現れる副作用や病気に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第37問
消化器系に現れる副作用や病気に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。b 消化性潰瘍は、必ず自覚症状があり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。c 医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられることがあるが、腸管自体が閉塞していなければ、イレウス様症状(腸閉塞様症状)は呈さない。d 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(a,d)
- (4)(b,d)
- (5)(c,d)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(d)の2つです。
【(a)正しい ―― 消化性潰瘍の定義】
消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態です。「粘膜筋板を超えて」という表現が、浅い傷(びらん)との違いを表しています。
【(b)が誤り ―― 自覚症状がない場合もあります】
消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもあります。「必ず自覚症状がある」という記述が誤りです。列挙されている症状自体(胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなる)は正しい内容ですので、「必ず」という一語だけで誤りになっています。
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【消化性潰瘍を起こしやすい成分】
非ステロイド性抗炎症成分(アスピリン、イブプロフェン等)は、プロスタグランジンの産生を抑えることにより胃酸分泌が増加し、胃壁の血流量が低下するため、胃粘膜障害を起こしやすくなります。胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人は、「相談すること」とされています。
【(c)が誤り ―― 閉塞していなくても起こります】
医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、腸管自体は閉塞していなくても、イレウス様症状(腸閉塞様症状)を呈します。「閉塞していなければ呈さない」という記述が誤りです。
【イレウス様症状】
症状 …… 激しい腹痛、ガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘
危険な人 …… 小児や高齢者、普段から便秘傾向のある人
進行 …… 嘔吐がない場合でも、腹部膨満感や著しい便秘があるときは放置すると重篤な病態に進行するおそれがある。
また、下痢治療のために使用された止瀉薬により便秘が引き起こされ、イレウス様症状が発現することもある
【(d)正しい ―― 浣腸剤や坐剤による一過性の症状】
浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状として、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがあります。特に、グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて立ちくらみの症状が現れるとの報告があり、高齢者や心臓病の診断を受けた人は使用前に相談が必要です。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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