感覚器系に現れる副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第39問

感覚器系に現れる副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている( a )が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある。例えば、( b )がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。特に閉塞隅角( c )がある人では厳重な注意が必要である。

正答 (1)
正答は (1)。(a)眼房水 (b)抗コリン作用 (c)緑内障 です。 【(a)が「眼房水」である理由】 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしているのは眼房水(房水)です。硝子体は、水晶体から網膜までの間を満たしている透明なゼリー状の組織で、位置が異なります。 角膜と水晶体の間 …… 眼房水。眼圧を生じさせる 水晶体から網膜まで …… 硝子体 なお、角膜と水晶体には血管が通っていないため、眼房水によって栄養分や酸素が供給されています。 【(b)が「抗コリン作用」である理由】 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがあります。抗コリン作用は散瞳を引き起こし、その結果として房水の流出路が狭くなるためです。
解説の続きをみる続きを閉じる
【抗コリン作用を持つ主な成分】 抗ヒスタミン成分 …… クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等 抗コリン成分 …… ロートエキス、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ベラドンナ総アルカロイド、ピレンゼピン塩酸塩、ブチルスコポラミン臭化物 ジフェニドール塩酸塩 …… 抗めまい成分 パパベリン塩酸塩 …… 抗コリン成分ではないが、眼圧を上昇させる作用がある 最後のパパベリン塩酸塩は、「抗コリン成分ではないのに緑内障に注意」という例外として押さえてください。 【(c)が「緑内障」である理由】 眼圧が上昇して視覚障害を生じるのは緑内障です。特に、閉塞隅角緑内障がある人では厳重な注意が必要とされています。白内障は、水晶体が濁る病気であり、眼圧とは直接関係がありません。 緑内障 …… 眼圧が上昇して視神経が障害される 白内障 …… 水晶体が濁る 【症状が現れたときの対応】 高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害(視野欠損や失明)に至るおそれがあります。特に眼房水の出口である隅角が狭くなっている閉塞隅角緑内障の人では、厳重な注意が必要です。医薬品の使用後に眼痛や急激な視力低下が現れたときは、直ちに使用を中止して医師の診療を受ける必要があります。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛媛県の見解ではありません。内容について、愛媛県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「人体の働きと医薬品」のほかの問題

  1. 令和4年度 第39問泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  2. 令和6年度 第32問医薬品の吸収、分布、代謝、排泄に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  3. 令和7年度 第25問循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  4. 令和7年度 第38問消化器系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  5. 令和3年度 第31問有効成分の吸収及び代謝に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  6. 令和4年度 第24問循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク