高齢者に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第10問

高齢者に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすい。b 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいため、年齢から副作用発生リスクを判断することは容易である。c 医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があるため、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力が重要となる。d 医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。

正答 (4)
正答は (4)。(a)(c)(d)が正しく、(b)が誤りです。 【(a)正しい ―― 肝臓と腎臓が鍵】 高齢者では一般に生理機能が衰えつつあり、とりわけ肝臓(医薬品を代謝する)と腎臓(医薬品を排泄する)の機能が低下していると、医薬品の成分が体内に長くとどまることになります。その結果、若年時と同じ用量でも作用が強く現れやすく、副作用を生じるリスクが高まります。  肝機能の低下 …… 代謝が遅れ、血中濃度が下がりにくい  腎機能の低下 …… 排泄が遅れ、体内に蓄積しやすい 【(b)が誤り ―― 個人差は「大きい」】
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高齢者における基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、そのため年齢のみから副作用のリスクを判断することは難しいとされています。「個人差が小さい」「判断することは容易」と、二か所とも逆になっているので誤りです。なお、一般用医薬品の添付文書などでいう高齢者の目安はおおむね65歳以上です。 【(c)正しい ―― 周囲の理解と協力】 高齢者は医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があります。また、手先の衰えにより包装を開けにくい、錠剤やカプセルが喉につかえやすいといった問題も生じます。家族や介護関係者など周囲の理解と協力が、適正使用を支えます。 【(d)正しい ―― 説明の仕方への配慮】 高齢者では、細かい文字が見えにくい、聞き取りにくい、説明の理解に時間がかかるといった事情があることを踏まえ、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要になります。ゆっくり、短く、繰り返し伝えることを心がけましょう。 【あわせて注意】 高齢者は持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、医療機関で処方された薬を使用している場合も少なくありません。その点の聞き取りも欠かせません。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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