次の記述は、妊婦又は妊娠していると思われる女性の医薬品使用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第10問

次の記述は、妊婦又は妊娠していると思われる女性の医薬品使用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。a ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。b 妊婦は、体の変調や不調を起こしやすいため、一般用医薬品の使用を積極的に促すべきである。c 母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、すべて解明されている。d 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)と(d)です。 【(a)正しい ―― ビタミンAと先天異常】 ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされています。ビタミンAは脂溶性ビタミンであり、体内に蓄積しやすいことが背景にあります。  添付文書における注意  妊娠3か月以内の妊婦、妊娠していると思われる人、  妊娠を希望する人は、服用前に相談すること  ビタミンA主薬製剤、ビタミンAD主薬製剤が対象 【(b)が誤り ―― 積極的に促すものではありません】
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妊婦が体の変調や不調を起こしやすいのは事実ですが、だからといって一般用医薬品の使用を積極的に促すべきとはいえません。むしろ、一般用医薬品による対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮する必要があります。  妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であることが多く、  多くの一般用医薬品では、妊婦は「相談すること」の項に記載されています  場合によっては、医薬品を使わずに医療機関の受診を勧めることが  適切な対応になります 【(c)が誤り ―― すべては解明されていません】 母体が医薬品を使用した場合に、血液胎盤関門によってどの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多いとされています。「すべて解明されている」という言い切りが誤りです。  血液胎盤関門 ……  胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み  血液脳関門 ……  血液中から脳の組織へ移行する物質を限定する仕組み。  小児では未発達 二つの関門は名称が似ているため、入れ替えて出題されます。「胎盤は母と子の間、脳関門は血液と脳の間」と整理してください。 【(d)正しい ―― 便秘薬と流産・早産】 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがあります。刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は一般に、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるとされています。  ヒマシ油類 …… 妊婦又は妊娠していると思われる人は  使用しない(「してはいけないこと」)  センナ、センノシド ……  妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきとされる  センナ、センノシド、ダイオウ ……  吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、使用期間中の授乳を避ける

出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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