次の表は、ある小児鎮静薬に含まれている成分の一覧である。…
主な医薬品とその作用 第27問
次の表は、ある小児鎮静薬に含まれている成分の一覧である。1日量(60粒中)ジャコウ 1.0mgゴオウ 9.0mgレイヨウカク 30.0mgギュウタン 12.0mgニンジン 110.0mgオウレン 60.0mgカンゾウ 60.0mgチョウジ 9.0mgこの一般用医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用を期待して用いられる。b チョウジは、香りによる健胃作用を期待して用いられる。c カンゾウは、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意されるべきである。d ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用を期待して用いられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。(a)(b)(c)(d)のすべてが正しい記述です。
【小児鎮静薬とは】
小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫などの症状を鎮めるほか、小児の虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品です。
押さえておくべき考え方
症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、
比較的長期間(1か月位)継続して服用されることがある
カンゾウ、シャクヤク、ニンジンなど、
鎮静と滋養強壮を兼ねた生薬が用いられる
乳児は食事の変化等の影響を受けやすく、
一時的な下痢や便秘を起こすことがあるため、医薬品の使用は最小限にとどめるのが望ましい
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【(a)正しい ―― ジャコウの作用】
ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬です。小児鎮静薬においては、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用を期待して用いられます。強心薬では、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める、意識をはっきりさせる作用も挙げられています。
【(b)正しい ―― チョウジは芳香性健胃生薬】
チョウジは、フトモモ科のチョウジの蕾を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられます。
芳香による健胃を期待する生薬
チョウジ、ウイキョウ、ケイヒ、ショウキョウ、
ソウジュツ、ビャクジュツ、コウボク、チンピ
一方、苦味による健胃を期待する生薬
オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、
リュウタン、ユウタン
芳香と苦味の二種類に分けて整理すると、記述の取り違えに気づけます。
【(c)正しい ―― カンゾウの総量に注意】
カンゾウは、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意されるべきです。
理由
偽アルドステロン症を生じるおそれがある
カンゾウは、かぜ薬、鎮咳去痰薬、胃腸薬、婦人薬、
多くの漢方処方製剤に広く配合されており、知らないうちに重複しやすい
甘味料としてグリチルリチン酸二カリウムが
食品に用いられていることもある
小児鎮静薬は長期間服用されることがあるだけに、この注意は特に重要です。
【(d)正しい ―― ゴオウの作用】
ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬です。小児鎮静薬においては、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用を期待して用いられます。強心薬では、末梢血管の拡張による血圧降下の作用も挙げられています。
【小児鎮静薬の漢方処方】
柴胡加竜骨牡蛎湯 …… 体力中等度以上。
ダイオウを含むものがある
抑肝散 …… 神経がたかぶり、怒りやすい、イライラ。カンゾウ
小建中湯 …… 体力虚弱で疲労しやすく、
腹痛、動悸、手足のほてり、冷え、頻尿および多尿などのいずれかを伴う。
カンゾウを含み、乳幼児に使用される場合は体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがある
桂枝加竜骨牡蛎湯 …… 疲れやすく神経過敏。夜尿症にも
出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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