鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第29問
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ナンテンジツは、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。b セネガは、去痰作用を期待して用いられる。c バクモンドウは、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。d オンジは、鎮咳作用を期待して用いられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。(a)(b)(c)が正しく、(d)が誤りです。
【(a)正しい ―― ナンテンジツ】
ナンテンジツ(南天実)は、メギ科のシロミナンテン(シロナンテン)またはナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされます。作用の説明の仕方が独特なので、そのまま覚えてしまいましょう。
【(b)正しい ―― セネガは去痰】
セネガは、ヒメハギ科のセネガまたはヒロハセネガの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられます。
重要な注意点
セネガ、オンジについては、
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糖尿病の検査値に影響を生じることがあるため、糖尿病の診断を受けた人は、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師等に相談することが望ましい
尿糖値に異常を生じることがあるためです
この注意は、そのまま正誤問題として出題されます。
【(c)正しい ―― バクモンドウ】
バクモンドウ(麦門冬)は、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられます。三つの作用が並んでいる点が特徴です。
関連して、麦門冬湯は、
体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、または咽頭の乾燥感があるものの空咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされます。
カンゾウを含み、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じます
【(d)が誤り ―― オンジは「去痰」です】
オンジ(遠志)は、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられます。鎮咳作用ではありません。セネガと同じヒメハギ科であり、糖尿病の検査値に影響を生じる点も共通しています。この二つは、セットで「去痰、糖尿病に注意」と覚えてください。
【鎮咳去痰薬の生薬を作用で仕分ける】
鎮咳 …… ナンテンジツ(知覚神経・末梢運動神経に作用)、
ゴミシ(鎮咳、強壮)
去痰 …… セネガ、オンジ(糖尿病に注意)、オウヒ、
シャゼンソウ(去痰。日本薬局方収載のシャゼンソウは、煎薬として咳に対して用いられる)、セキサン(ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎。去痰)、キキョウ(痰または痰を伴う咳)、キョウニン(体内で分解され、代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静)
鎮咳、去痰、滋養強壮 …… バクモンドウ
キョウニンは呼吸中枢・咳嗽中枢に働く点で、去痰の生薬とは仕組みが異なります。あわせて確認しておいてください。
出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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