解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第25問
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではない。b イブプロフェンは、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑制し、痛みや発熱を緩和する。c 腎機能に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。d 心臓に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。(a)正、(b)正、(c)誤、(d)誤です。
【(a)正しい ―― 解熱鎮痛薬は対症療法】
解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷そのものを治すものではありません。あくまで症状をやわらげる対症療法です。ですから、痛みや発熱が続くのに飲み続ける、という使い方は適切ではなく、受診を勧める場面になります。
【(b)正しい ―― プロスタグランジンの産生抑制】
痛みや発熱には、体内で作られるプロスタグランジンが深く関わっています。
炎症の場では痛みの感覚を増幅する
解説の続きをみる続きを閉じる
脳の視床下部にある体温調節中枢に働いて体温の設定を上げる
一方で、胃粘膜を守り、腎臓の血流を保つ体にとって必要な働きもしている
イブプロフェンをはじめとする解熱鎮痛成分は、このプロスタグランジンの産生を抑制することで、痛みや発熱を緩和します。
【(c)が誤り、(d)も誤り ―― 腎臓にも心臓にも負担をかける】
プロスタグランジンの産生が抑えられると、次のことが起こります。
腎臓の血流量が低下し、腎機能に障害がある場合は症状を悪化させるおそれがある
体内に水分や塩分が貯留しやすくなり、むくみや血圧上昇を招いて、
心臓に障害がある場合は症状を悪化させるおそれがある
したがって、「悪化させることはない」とする(c)(d)はいずれも誤りです。添付文書でも、腎臓病、心臓病の診断を受けた人は「相談すること」とされています。肝臓病、胃・十二指腸潰瘍についても同様に注意が必要です。
【イブプロフェンについて補足】
イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病の既往歴がある人ではそれらを再発させるおそれがあり、また15歳未満の小児に対しては一般用医薬品では使用しないこととされています。数字が問われる論点です。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「主な医薬品とその作用」のほかの問題
- 令和2年度 第45問眼科用薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 令和3年度 第51問毛髪用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和4年度 第57問次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
- 令和6年度 第23問かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 令和7年度 第29問55歳男性が、乗物酔いによる吐きけで気分が悪くなるため、次の成分の一般用医薬品の乗物酔い
- 令和8年度 第35問止瀉薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
スポンサーリンク

