咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第32問
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 麻杏甘石湯は、体力中等度あるいはそれ以上で、咳が出て、ときにのどが渇くものの咳、気管支炎、小児喘息に用いられる。b 麦門冬湯は、体力中等度以上のものの水様性の痰にしばしば用いられる。c 半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、咳、しわがれ声に用いられる。d 柴朴湯は、別名小柴胡合半夏厚朴湯ともいう。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)正です。
【(a)正しい ―― 麻杏甘石湯】
麻杏甘石湯は、体力中等度以上で、咳が出て、ときにのどが渇くものの咳、小児喘息、気管支喘息、気管支炎などに用いられます。マオウとカンゾウを含むため、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人には不向きで、偽アルドステロン症にも注意が必要です。
【(b)が誤り ―― 麦門冬湯は水様痰には向かない】
麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるものの空咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に用いられます。
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つまり、麦門冬湯が適するのは痰が少なく、のどが乾いた咳です。水様痰の多い人には不向きとされており、設問は正反対のことを述べています。なお、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることがあります。
うすい水様の痰を伴う咳に用いられるのは、小青竜湯のほうです。この二つを対で覚えておくと、入替え問題に強くなります。
【(c)正しい ―― 半夏厚朴湯】
半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に用いられます。「のどに何か詰まっている感じ」が目印です。この処方はカンゾウを含まない点も、よく問われます。
【(d)正しい ―― 柴朴湯の別名】
柴朴湯は、別名小柴胡合半夏厚朴湯ともいいます。名前のとおり、小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた処方です。体力中等度で、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症などに用いられます。まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られており、むくみの症状が現れやすい点にも注意が必要です。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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