胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第33問
胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 制酸成分を主体とする胃腸薬は、炭酸飲料での服用が望ましい。b アルジオキサ、スクラルファートは、透析を受けている人は使用を避ける。c ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難の症状のある人や緑内障の診断を受けた人でも問題なく使用できる。d アズレンスルホン酸ナトリウムは、胃粘膜保護・修復成分である。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)(d)の2つです。
【(a)が誤り ―― 炭酸飲料での服用は避ける】
制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に摂ると、胃酸を中和するという目的の効果が十分に得られなくなるおそれがあります。そのため、炭酸飲料などでの服用は適当でないとされています。「望ましい」という記述は正反対です。オレンジジュースなど酸性の飲料も同様です。
【(b)正しい ―― アルミニウムを含む成分と透析】
アルジオキサとスクラルファートは、いずれもアルミニウムを含む成分です。長期間にわたって腎臓から排泄されにくい状態が続くと、アルミニウムが体内に蓄積し、
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アルミニウム脳症
アルミニウム骨症
を生じるおそれがあります。そのため、透析療法を受けている人は使用を避けることとされ、腎臓病の診断を受けた人も相談が必要です。
アルミニウムを含む成分として、ほかに合成ヒドロタルサイト、水酸化アルミニウムゲルなどの制酸成分があり、これらも透析療法を受けている人では使用を避ける必要があります。「アルジオキサ、スクラルファート、合成ヒドロタルサイトは透析の人に使わない」とまとめて覚えておきましょう。
【(c)が誤り ―― ピレンゼピンは抗コリン作用をもつ】
ピレンゼピン塩酸塩は、消化管のアセチルコリンの働きを抑えて胃液の分泌を抑える成分です。消化管以外への作用は比較的少ないとされていますが、まったくないわけではありません。
排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがある
緑内障の診断を受けた人では、眼圧を上昇させるおそれがある
眠気、目のかすみ、異常な眩しさを生じることがあり、乗物の運転は避ける
したがって「問題なく使用できる」は誤りです。
【(d)正しい ―― アズレンスルホン酸ナトリウム】
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、胃粘膜の炎症をやわらげ、荒れた粘膜の修復を促す胃粘膜保護・修復成分です。同じ仲間には、アルジオキサ、スクラルファート、ゲファルナート、ソファルコン、テプレノン、セトラキサート塩酸塩などがあります。
なお、セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸に代謝されるため、血栓のある人では、血栓が分解されにくくなるおそれがあり注意が必要です。この論点もよく問われます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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