胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第34問
胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの食欲不振、胃痛などに用いられる。b 人参湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、消化不良に用いられる。c 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、下痢、便秘に用いられる。d 麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘に用いられる。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)正です。
【(a)正しい ―― 六君子湯】
六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に用いられます。カンゾウを含むため偽アルドステロン症に注意し、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られています。
【(b)が誤り ―― これは平胃散の説明】
設問の(b)に書かれている「体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、消化不良」は、平胃散の説明です。
解説の続きをみる続きを閉じる
本当の人参湯(別名 理中丸)は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に用いられます。「体力中等度以上」としている時点で、人参湯の説明ではないと判断できます。人参湯もカンゾウを含みます。
【(c)正しい ―― 桂枝加芍薬湯】
桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、腹部膨満感のあるもののしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に用いられます。「しぶり腹」とは、残便感があり、繰り返し便意をもよおすのに便が出ない状態のことです。この処方はカンゾウを含みます。短期間の使用に限られるものではありませんが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談するなどの対応が必要です。
【(d)正しい ―― 麻子仁丸】
麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に用いられます。胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きです。なお、ダイオウを含むため、授乳中の人は使用を避けるか、使用する場合は授乳を避ける必要があります。ダイオウの成分が乳汁中に移行して、乳児に下痢を起こすおそれがあるためです。
【便秘に用いる漢方の使い分け】
大黄甘草湯 …… 体力に関わらず使える。便秘、便秘に伴う頭重、のぼせなど
大黄牡丹皮湯 …… 体力中等度以上で、下腹部痛があって便秘しがちなもの
麻子仁丸 …… 体力中等度以下で、便が硬く塊状なもの
桂枝加芍薬湯 …… 腹部膨満感があり、しぶり腹。ダイオウを含まない
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「主な医薬品とその作用」のほかの問題
- 令和2年度 第54問ビタミンB2に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ
- 令和3年度 第60問一般用検査薬及びその販売に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和5年度 第26問25歳女性が月経痛の症状があるため、次の成分の一般用医薬品の解熱鎮痛薬を購入する目的で店
- 令和6年度 第32問口腔咽喉薬・含嗽薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 令和7年度 第38問一般用医薬品の強心薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 令和8年度 第44問女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤につい
スポンサーリンク

