禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第52問

禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 咀嚼剤の禁煙補助剤は、噛むことで放出されたニコチンが口腔粘膜から吸収されて循環血液に移行するため、唾液が十分に分泌されるようにしっかり噛むことが必要である。b 禁煙達成には時間を要することが多いが、禁煙補助剤は、添付文書で定められた期限を超える使用は避けるべきである。c 禁煙達成はニコチン摂取量と関係するため、咀嚼剤の禁煙補助剤であれば1度に2個以上の使用が必要である。d 禁煙補助剤は喫煙を完全に止めたうえで使用する。

正答 (4)
正答は (4)。(a)誤、(b)正、(c)誤、(d)正です。 【禁煙補助剤とは】 ニコチン置換療法に用いるもので、タバコを吸う代わりにニコチンを補給し、徐々に減らしていくことで離脱症状(禁断症状)を軽減します。剤形は咀嚼剤(ガム製剤)と貼付剤(パッチ製剤)があります。 【(a)が誤り ―― しっかり噛んではいけない】 咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むのが正しい使い方です。 しっかり噛んで唾液が多く分泌されると、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、口腔粘膜からの吸収が十分に行われません。飲み込んだニコチンは胃腸から吸収されますが、肝臓で代謝されてしまううえ、吐きけや腹痛などの副作用が現れやすくなります。「しっかり噛むことが必要」という結論が誤りです。
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同じ理由で、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後、しばらくは使用を避けることとされています。これもよく問われます。 【(b)正しい ―― 期限を超えて使わない】 禁煙の達成には時間がかかることが多いのですが、だからといって添付文書で定められた期限を超えて使用することは避けるべきです。禁煙補助剤そのものへの依存が生じてはもともこもありません。 【(c)が誤り ―― 1度に2個以上は使わない】 咀嚼剤は1度に2個以上を使用してはいけません。ニコチンの過量摂取となり、吐きけ、めまい、腹痛、動悸などのニコチン過剰摂取の症状が現れるおそれがあります。「摂取量と関係するから多く使えばよい」という考え方は、医薬品の使い方として根本的に誤りです。 【(d)正しい ―― 喫煙を完全に止めてから】 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用するものです。タバコを吸いながら使うと、ニコチンの過剰摂取となり危険です。 【使用を避けるべき人、相談が必要な人】 ニコチンは交感神経系を興奮させる作用があるため、次の人は注意が必要です。  うつ病と診断されたことがある人 …… 使用を避ける(症状の悪化)  妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦 …… 使用を避ける  心臓病(心筋梗塞、狭心症、不整脈)、脳血管障害、高血圧の診断を受けた人  重い胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫の人  口内炎や咽頭炎のある人(咀嚼剤では症状が悪化するおそれ) また、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬など)との併用により、作用が増強するおそれがあります。

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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