皮膚又は皮膚の付属器とその機能の記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…
人体の働きと医薬品 第67問
皮膚又は皮膚の付属器とその機能の記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。[器 官] [機 能]a 角質層 角質細胞と細胞間脂質で構成された表皮の最も外側にある層で、皮膚のバリア機能を担っている。b アポクリン腺 全身に分布しており、体温が上がり始めると汗を分泌し、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる。c 立毛筋 気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴がd 皮膚の毛細血管 隆起するいわゆる「鳥肌」を生じさせる。体温が下がり始めると、血管は弛緩し、放熱を抑えることにより体温を一定に保っている。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【(a)正しい ―― 角質層】
角質層は、角質細胞と細胞間脂質で構成された、表皮の最も外側にある層です。皮膚のバリア機能を担っています。
角質細胞 …… ケラチンという線維状のタンパク質でできた
死んだ細胞が積み重なったもの
細胞間脂質 …… セラミドを主成分とし、角質細胞の間を埋めている
この層があるおかげで、体内の水分が外に蒸発するのを防ぎ、外界の物質が体内に浸透するのを防いでいます。
【(b)が誤り ―― 全身に分布するのはエクリン腺】
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汗腺には2種類あります。ここは毎年のように問われます。
アポクリン腺(体臭腺) …… 腋窩(わきのした)など、
特定の部位にのみ分布する
エクリン腺 …… 全身に分布する。体温が上がり始めると汗を分泌し、
その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる
設問の(b)は、エクリン腺の説明をアポクリン腺のものとしているため誤りです。「アポクリンは脇、エクリンは全身」と短く覚えてしまいましょう。
なお、精神的緊張による発汗は、手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた部位に生じ、汗腺が全身に分布するエクリン腺によるものです。
【(c)正しい ―― 立毛筋】
立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起するいわゆる鳥肌を生じさせます。立毛筋は交感神経系に支配されているという点も、あわせて覚えてください。
【(d)が誤り ―― 体温が下がるときは血管が収縮】
体温が下がり始めると、皮膚の毛細血管は収縮して、体外へ放熱するのを抑え、体温を一定に保ちます。設問は「血管は弛緩し」としている点が誤りです。
体温調節のしくみを整理します。
体温が上がったとき …… 皮膚の毛細血管が拡張して放熱を増やし、
汗腺から汗を分泌して気化熱で冷やす
体温が下がったとき …… 皮膚の毛細血管が収縮して放熱を抑え、
立毛筋が収縮する
寒いときに顔色が青白くなり、暑いときに赤くなるのは、まさにこの働きです。実感と結び付けて覚えておくと、記述が逆になっていることにすぐ気づけます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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