呼吸器系に現れる副作用のうち、間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

人体の働きと医薬品 第78問

呼吸器系に現れる副作用のうち、間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。b 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態になる。c 間質性肺炎を発症すると、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。d 一般的に、間質性肺炎は医薬品の使用開始から1〜2か月程度経ってから起きることが多い。

正答 (2)
正答は (2)。(a)誤、(b)正、(c)正、(d)誤です。 【間質性肺炎とはどこの炎症か】 まず「間質」という場所を正しく理解してください。  肺胞 …… ガス交換が行われる小さな袋  間質 …… 肺胞と毛細血管の間にある組織 間質性肺炎は、この間質が炎症を起こしたものです。 【(a)が誤り ―― 細菌感染ではない】 設問の「気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたもの」は、通常の肺炎(細菌性肺炎)の説明です。 間質性肺炎は、肺胞と毛細血管の間の間質が炎症を起こしたものであり、細菌感染によるものではありません。そのため、抗菌薬を使っても改善しません。炎症の場所も原因も違う、という二重の意味で誤りです。
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【(b)正しい ―― なぜ息苦しくなるのか】 間質が炎症を起こして厚く硬くなると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下します。その結果、血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態になります。 酸素が取り込めないから息苦しい、という素直な理屈です。 【(c)正しい ―― 現れる症状】 間質性肺炎を発症すると、次の症状が現れます。  息切れ・息苦しさ等の呼吸困難  空咳(痰の出ない咳)  発熱 とくに空咳が特徴的です。細菌性肺炎では痰の絡む咳が出るのに対し、間質性肺炎では痰が出ない乾いた咳になる、という対比で覚えてください。これらの症状は、必ずしも発熱を伴わないこともあります。 また、階段を上ったり、少し無理をしたりしたときに息切れが起こるという形で気づかれることが多い点も重要です。 【(d)が誤り ―― 1か月ではなく1週間から2週間程度】 一般に間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1週間から2週間程度経ってから起きることが多いとされています。設問の「1か月から2か月程度」は誤りです。 数字を取り違えさせる出題が非常に多い箇所ですので、間質性肺炎は1週間から2週間と、はっきり覚えてください。 【間質性肺炎の行く末と対応】 症状が一過性に現れ、自然と回復することもありますが、悪化すると肺線維症(肺が線維化して硬くなる状態)に移行することがあります。そのため、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受ける必要があります。 かぜ薬、解熱鎮痛薬、小柴胡湯をはじめとする漢方処方製剤、総合感冒薬などで報告があります。とくにインターフェロン製剤と小柴胡湯の併用は禁忌とされている点は、あわせて押さえておきましょう。

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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