感覚器官に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…

人体の働きと医薬品 第66問

感覚器官に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 感覚器は、対象とする特定の感覚情報を捉えるため独自の機能を持っており、他の器官ではそれらを感じとることができない。b 視覚情報は、結膜に密集して存在する視細胞が、色や光を感じることにより受容される。c 嗅覚情報は、鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞をにおいの元となる物質の分子が刺激することにより受容される。d 聴覚情報は、鼓膜の振動、耳小骨の振動、耳石器官内部のリンパ液の振動へと伝わり、聴細胞の感覚毛を揺らすことで感知される。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)正しい ―― 感覚器は専門化している】 感覚器は、対象とする特定の感覚情報を捉えるため独自の機能をもっており、他の器官ではそれらを感じとることができません。 目は光を、耳は音を、鼻はにおいを捉える、というように、それぞれが専門化しています。目で音を聞くことも、耳で光を見ることもできません。 【(b)が誤り ―― 視細胞があるのは網膜】 視細胞が密集して存在するのは、網膜です。結膜ではありません。 目の各部の働きを整理します。  角膜 …… 黒目の部分を覆う透明な膜。
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  血管がなく、房水によって栄養分や酸素が供給される  強膜 …… 白目の部分。乳白色の結合組織  結膜 …… まぶたの裏側と眼球前方の強膜を結ぶ透明な膜。   炎症を起こすと結膜炎になる  虹彩 …… 瞳孔の大きさを変えて、   眼球内に入る光の量を調節する  水晶体 …… 毛様体の収縮・弛緩により厚みを変えて   ピントを合わせる(近くを見るときは丸く厚く、遠くを見るときは扁平になる)  網膜 …… 視細胞が密集し、光を電気信号に変える 視細胞が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠であるため、ビタミンAが不足すると夜間視力が低下する夜盲症を生じます。 【(c)正しい ―― 嗅細胞は鼻腔上部にある】 嗅覚情報は、鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質の分子が刺激することにより受容されます。 嗅覚については、次の点も押さえておきましょう。  順応を起こしやすく、同じにおいを継続して嗅いでいると、   次第にそのにおいを感じなくなる  嗅細胞は、香りを感じ取るだけでなく、   食品の風味を感じることにも関わる 【(d)が誤り ―― 振動するのは蝸牛のリンパ液】 聴覚情報は、次の順に伝わります。  鼓膜の振動  → 耳小骨の振動  → 蝸牛内部のリンパ液の振動  → 聴細胞の感覚毛を揺らすことで感知される 設問は「耳石器官内部のリンパ液」としており、場所が誤っています。  蝸牛 …… 聴覚を担う。リンパ液で満たされている  前庭 …… 平衡感覚を担う。   耳石器官(水平・垂直方向の加速度を感知)と半規管(体の回転や傾きを感知)からなる 耳石器官は平衡感覚の担当であり、聴覚には関わりません。 【耳に関するその他の重要事項】  外耳道には耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺があり、   その分泌物と埃や皮膚上皮の残渣が混じって耳垢(耳あか)となる  中耳にある耳管は鼻腔や咽頭と通じており、   小児では太く短く、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して中耳炎を起こしやすい  乗物酔い(動揺病)は、反復される加速度刺激や動揺によって   平衡感覚が混乱して生じる

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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