他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第9問

他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こり、医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程で起こることはない。b 酒類 (アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンの薬効が強く現れることがある。c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することがある。d 注射薬の作用や代謝は、食品によって影響を受ける可能性はない。

正答 (3)
正答は (3)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)誤です。 【(a)が誤り ―― 吸収から排泄まで、どこでも起こる】 相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるだけでなく、医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程でも起こります。  吸収 …… 制酸成分が他の成分と結合して吸収を妨げる  分布 …… 血漿タンパク質との結合を奪い合う  代謝 …… 肝臓の代謝酵素の働きが強まったり弱まったりする  排泄 …… 尿中への排泄が促進されたり遅くなったりする 「薬理作用の部位でのみ起こる」という限定が誤りです。
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【(b)が誤り ―― 薬効は「弱く」なる】 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、肝臓で代謝される医薬品が通常よりも速く代謝されます。 その結果、アセトアミノフェンなどでは体内から早く消失し、十分な薬効が得られなくなることがあります。設問は「薬効が強く現れる」としており、逆です。 ただし、ここで注意すべき点があります。速く代謝されるということは、肝臓に負担をかける代謝物も多く作られるということです。アセトアミノフェンは肝機能障害を起こしやすい成分として知られており、飲酒する人ではとくに危険です。「効きにくくなる」と「肝臓に悪い」は同時に成り立つ、と理解してください。 【(c)正しい ―― 成分の重複】 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することがあります。 たとえば、かぜ薬と解熱鎮痛薬を一緒に飲めば、解熱鎮痛成分もカフェインも二重に摂ることになりかねません。 そのため、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鼻炎用内服薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、併用を避けることとされています。 【(d)が誤り ―― 注射薬も食品の影響を受ける】 食品の影響は内服薬に限られません。外用薬や注射薬であっても、食品によって作用や代謝が影響を受ける可能性があります。 消化管からの吸収の段階だけでなく、肝臓での代謝の段階でも影響が及ぶためです。アルコールをよく摂取する人で、注射薬の代謝が変わることがあるのは、まさにこの例です。 【食品との相互作用の代表例】  カフェインを含む医薬品とコーヒー …… カフェインの過剰摂取  ビタミンAを含む医薬品とレバー等 …… ビタミンAの過剰摂取  鉄製剤とタンニンを含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー) ……   鉄の吸収が悪くなる(服用前後30分は避ける)  生薬成分を含む医薬品とハーブ等 …… 同じ成分が重なる

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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