医薬品の適正使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第8問
医薬品の適正使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 症状に適切ではない一般用医薬品を選択し、改善しないまま使用し続けた場合、有害事象を招く危険性が増加する。b 使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用を防止するには、医薬品の販売に従事する専門家が、購入者に正しい情報を適切に伝えていくことが重要である。c 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。d 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。(a)から(d)まで、すべて正しい記述です。
【(a)正しい ―― 症状に合わない薬を使い続ける危険】
症状に適切ではない一般用医薬品を選択し、改善しないまま使用し続けた場合、有害事象を招く危険性が増加します。
効かないのに飲み続ければ、副作用のリスクだけが積み上がります。さらに、症状の背後にある別の疾患の発見が遅れるという問題もあります。一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合には、医療機関の受診を勧めるのが、販売に従事する者の役割です。
【(b)正しい ―― 誤解や認識不足への対応】
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使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用を防止するには、医薬品の販売に従事する専門家が、購入者に正しい情報を適切に伝えていくことが重要です。
よくある誤解を挙げます。
「多く飲めば早く効く」 …… 用量を超えれば中毒のおそれがある
「症状が重いから2倍飲む」 …… 同上
「痛くなる前に飲んでおく」 …… 必要のない服用は副作用を招く
「小児用のものを大人が多めに飲めばよい」 …… 成分の構成が異なる
これらはいずれも、悪意のない、善意からの誤用です。だからこそ、伝え方の工夫が求められます。
【(c)正しい ―― 乱用と薬物依存】
適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがあります。
一般用医薬品にも、習慣性・依存性がある成分が含まれています。
コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩
ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素
エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン
カフェイン
一度形成された薬物依存からの離脱は、容易ではありません。
【(d)正しい ―― 青少年と薬物乱用】
青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあります。
そのため、薬物乱用防止の啓発は、小中学生のうちから行うことが重要とされています。「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が、まさにこれにあたります。
【販売時の対応】
医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる不審な購入者には慎重に対処する必要があります。積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるといった対応が望まれます。
とくに、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品については、購入者の氏名・年齢(若年者の場合)、他店舗での購入状況、必要量を超える場合はその理由を確認することが法令上定められています。
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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