登録販売者が、顔、首、手の甲などに痒みがある顧客からの相談を受ける際、各々の顧客への対応について、正しいものの組合せを一…

主な医薬品とその作用 第43問

登録販売者が、顔、首、手の甲などに痒みがある顧客からの相談を受ける際、各々の顧客への対応について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 眠くならない飲み薬を希望されたので、ヒスタミンの作用を抑える働きのあるメキタジンを含有する製品を推奨した。b 「屋外で作業をすると症状が出ることが多い」と言っておられるので、アレルギーの一種である日光蕁麻疹の可能性も考えた。c 漢方薬を希望されたので、体質や体力と症状を確認し、茵蔯蒿湯を推奨した。d 漢方処方製剤ではない一般用医薬品のアレルギー用薬を販売したが、4週間続けて使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるようお願いした。

正答 (2)
正答は (2)。適切なのは(b)(c)の2つです。 【(a)が誤り ―― メキタジンは眠気を生じる】 メキタジンは抗ヒスタミン成分で、ヒスタミンの作用を抑える働きがあるという点は正しいのですが、眠気を生じる成分です。 「眠くならない飲み薬を希望」という購入者に対して推奨するのは適切ではありません。 さらに、メキタジンには次の注意もあります。  まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、   肝機能障害、血小板減少を生じることがある  抗コリン作用を併せもつため、排尿困難の人、
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  緑内障の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがある なお、内服のアレルギー用薬に配合される抗ヒスタミン成分には、眠気を生じるものが多くあります。ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分が配合されたアレルギー用薬などは、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされています。 【(b)正しい ―― 日光蕁麻疹を考える】 「屋外で作業をすると症状が出ることが多い」という訴えから、日光蕁麻疹の可能性を考えるのは適切な対応です。 蕁麻疹は、アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激等によっても、肥満細胞からヒスタミンが遊離して生じることが知られています。  日光  皮膚への物理的な刺激(こすれ、圧迫)  引っかき  発汗 顔、首、手の甲という、日光に当たりやすい部位であることも、この推測を裏づけます。症状の出る場面を尋ねる、という聴き取りの姿勢そのものが適切です。 【(c)正しい ―― 茵蔯蒿湯を勧める前に確認する】 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で、口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされます。 痒みに用いられる漢方処方製剤ですので、体質や体力と症状を確認したうえで推奨するのは適切です。「確認してから勧めた」という手順が正しい点に注目してください。 なお、茵蔯蒿湯はダイオウを含み、カンゾウを含みません。体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きで、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなります。 【(d)が誤り ―― 4週間は長すぎる】 一般用医薬品のアレルギー用薬は、アレルギー症状の緩和を目的とする対症療法薬です。 漫然と長期にわたって使用することは適当ではなく、4週間も続けて使ったうえで受診を考えるというのは、長すぎます。症状の改善がみられない場合には、もっと早い段階で医療機関の受診を勧める必要があります。 長引く痒みの背後には、  食品によるアレルギー  アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患  内臓の疾患に伴う痒み などが隠れていることがあり、受診が遅れればそれだけ対処も遅れてしまいます。 【痒みへの対応で押さえておきたいこと】  皮膚感染症による痒みをアレルギーと思い込んで   アレルギー用薬を使うと、感染の悪化を招くおそれがある  アレルギー症状が現れる前から予防的に使用することは適当でない  アレルギー症状を軽減するには、   アレルゲンの特定と除去・回避が基本

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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