点眼薬に関して相談を受けた際の登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第46問

点眼薬に関して相談を受けた際の登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 緑内障の改善を希望する人には、一般用医薬品には希望に添える薬剤はないので、医療機関を受診し、専門医の診療を受けるように促した。b 目の痛みが激しいと訴える人には、抗炎症成分や組織修復成分を含有する点眼薬を勧めた。c 視力の異常を訴える人には、アドレナリン作動成分含有の点眼薬を勧めた。d 鶏卵によるアレルギーがある人には、グリチルリチン酸二カリウムを含有する点眼剤を勧めてはいけない。

正答 (3)
正答は (3)。(a)正、(b)誤、(c)誤、(d)誤です。 【(a)正しい ―― 緑内障は受診勧奨】 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはありません。したがって、緑内障の改善を希望する人には、医療機関を受診し、専門医の診療を受けるように促すのが正しい対応です。 それどころか、アドレナリン作動成分や抗コリン作用をもつ成分は、眼圧を上昇させて緑内障を悪化させるおそれがあります。安易に点眼薬を勧めれば、かえって害を与えることになります。 【(b)が誤り ―― 目の痛みが激しいときは受診】
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目の痛みが激しい場合には、急性緑内障、角膜潰瘍、眼球外傷などの可能性があり、医療機関の受診を勧める必要があります。 抗炎症成分や組織修復成分を含む点眼薬を勧めるのは、受診を遅らせるという点で不適切です。 急性緑内障発作では、激しい眼痛とともに頭痛や吐きけが現れ、放置すると失明に至ることもあります。「激しい痛み」という言葉が出てきたら、受診勧奨と考えてください。 【(c)が誤り ―― 視力の異常も受診】 視力の異常を訴える人にも、医療機関の受診を勧めるのが正しい対応です。 視力の異常は、目そのものの疾患だけでなく、脳血管障害や糖尿病等の全身疾患の症状として現れることもあります。一般用医薬品で対処できる範囲を超えています。 ましてアドレナリン作動成分を含む点眼薬は、充血を取るためのものであって、視力の異常には無関係です。先に述べたとおり、緑内障の診断を受けた人では眼圧を上昇させるおそれもあります。 【(d)が誤り ―― 鶏卵アレルギーで避けるのはリゾチーム】 鶏卵によるアレルギーがある人が避けなければならないのは、卵白から精製された成分です。 グリチルリチン酸二カリウムは、カンゾウ由来の抗炎症成分であり、鶏卵とは無関係です。したがって、この記述は誤りです。 食物アレルギーと関係する医薬品成分を整理します。  鶏卵アレルギー …… 卵白から精製されたリゾチーム塩酸塩  牛乳アレルギー …… タンニン酸アルブミン(アルブミンが   牛乳のカゼインを原料としている)、カゼインを含む製品 なお、リゾチーム塩酸塩は、その後の安全性再評価により一般用医薬品から除かれていますが、食物アレルギーと医薬品がつながるという考え方そのものは、引き続き重要です。 【眼科用薬で受診を勧めるべき場面】  視力の異常  目(眼球、眼瞼)の外観の変化(充血、外傷、腫れ等)  目の感覚の変化(痛み、痒み等)で、症状が重いもの  激しい目の痛み  視野欠損、視野狭窄  一定期間使用して症状の改善がみられない場合 目は取り返しのつかない器官です。迷ったら受診勧奨、と覚えておいてください。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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