外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第48問
外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 分子内に副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ。b 小児への使用についても有効性・安全性が確認されており、ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、小児向けの製品が市販されている。c ピロキシカムの副作用として光線過敏症が生じることがある。d 喘息の既往歴がある人では、使用を避ける必要がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)正です。
【(a)が誤り ―― それはステロイド性抗炎症成分】
分子内に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造をもつのは、ステロイド性抗炎症成分です。
デキサメタゾン
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
プレドニゾロン酢酸エステル
ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
一方、非ステロイド性抗炎症成分は、その名のとおりステロイドの構造をもたない成分です。
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インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク
ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウム
ウフェナマート(プロスタグランジン産生抑制作用は
明確ではないとされる)
サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール
名前のとおり、ステロイドでないからこそ非ステロイド性なのです。
【(b)が誤り ―― ケトプロフェンに小児向け製品はない】
外皮用薬の非ステロイド性抗炎症成分は、小児への使用について有効性・安全性が確認されておらず、ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、15歳未満の小児向けの製品はありません。
小児向けの製品がない年齢は、主薬によって次のように分かれます。
インドメタシンを主薬とする外皮用薬 …… 11歳未満の小児
(インドメタシン含量1パーセントの貼付剤では15歳未満の小児)
その他の成分(ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、
ジクロフェナクナトリウムなど)を主薬とする外用鎮痛薬 ……
15歳未満の小児
【(c)正しい ―― ピロキシカムと光線過敏症】
ピロキシカムの副作用として、光線過敏症が生じることがあります。
光線過敏症とは、日光に当たった部分が赤くなったり、腫れたり、水ぶくれになったりするものです。
とくにケトプロフェンでは光線過敏症がよく知られており、
使用中及び使用後しばらくの間は、
戸外活動を避けるとともに、貼付部を衣服、サポーター等で覆って紫外線に当たらないようにする
紫外線を透過させないよう工夫された製品もある
という注意がなされています。また、チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン、オクトクリレン(化粧品や日焼け止めの成分)でアレルギー症状を起こしたことがある人は、ケトプロフェンの使用を避けることとされています。
【(d)正しい ―― 喘息の既往歴がある人は避ける】
喘息の既往歴がある人は、外皮用薬の非ステロイド性抗炎症成分の使用を避ける必要があります。
外用であっても、皮膚から吸収された成分が循環血液中に入り、喘息の発作を誘発するおそれがあるためです。アスピリン喘息と同じ理屈です。
そのほか、非ステロイド性抗炎症成分に共通する注意を挙げます。
妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける
皮膚感染症(みずむし、たむし、化膿している患部)には
効果がなく、痛みや腫れを鎮めることで、感染が進んでいることに気づきにくくなるおそれがある
長期連用を避ける(繰り返し使用しても鎮痛効果が増すことはない)
目や目の周囲、粘膜への使用は避ける
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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