泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…

人体の働きと医薬品 第25問

泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 腎小体では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過され、それらが原尿として尿細管へ入る。イ 副腎は、左右の腎臓の下部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。ウ 男性は、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。エ 膀胱の出口にある膀胱括約筋が収縮すると、同時に膀胱壁の排尿筋が緩み、尿が尿道へ押し出される。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(ア)と(ウ)です。 【(ア)正しい ―― 腎小体での濾過】 腎小体(糸球体とボウマン嚢)では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過され、それらが原尿として尿細管へ入ります。 濾過されるもの …… 老廃物のほか、  血漿成分の一部(水分、電解質、グルコースなど)。 濾過されないもの ……  血球やタンパク質のような大きなもの。 尿細管での再吸収 ……  原尿が尿細管を通る間に、水分、グルコース、電解質など、身体に必要なものが再吸収されます。
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アンモニアと尿素 ……  タンパク質が分解されて生じるアンモニアは有害なので、肝臓で尿素に代謝されます。  尿素は腎臓から排泄されます。  「肝臓で無毒化し、腎臓で捨てる」という流れです。 【(イ)が誤り ―― 副腎は腎臓の「上部」】 副腎は、左右の腎臓の上部にそれぞれ附属します。「下部」ではありません。 副腎の構造と働き  副腎皮質 …… 副腎皮質ホルモン(コルチゾン等)を   産生・分泌します。   その一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節を行っています。   このアルドステロンが過剰に産生されるとアルドステロン症となり、高血圧、むくみ、カリウム喪失などを生じます。   医薬品では、甘草(グリチルリチン酸)によって同様の症状が現れるものを偽アルドステロン症といいます。  副腎髄質 …… 自律神経系に作用する   アドレナリンとノルアドレナリンを分泌します。 覚え方 …… 腎臓に帽子のように上から乗っているのが  副腎です。名前の「副」に引きずられて位置を取り違えないようにしてください。 【(ウ)正しい ―― 前立腺肥大】 男性は、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがあります。 前立腺とは …… 膀胱の真下にあり、  尿道を取り囲むように位置する器官で、男性のみにあります。 実務との結びつき ……  抗コリン成分(スコポラミン、ロートエキス、ベラドンナ総アルカロイド、ピレンゼピン等)や、アドレナリン作動成分(プソイドエフェドリン等)、抗ヒスタミン成分は、排尿困難を悪化させるおそれがあります。  「前立腺肥大による排尿困難がある人」への注意が添付文書に記載されるのは、このためです。 【(エ)が誤り ―― 括約筋と排尿筋の向きが逆】 正しくは、膀胱の出口にある膀胱括約筋が「弛緩」すると、同時に膀胱壁の排尿筋が「収縮」し、尿が尿道へ押し出されます。 仕組みのイメージ ……  膀胱は袋、括約筋は袋の口を縛るひもです。  ひもをゆるめ(弛緩)、袋を押しつぶす(排尿筋の収縮)から、中身が出ていきます。  両方とも締まったままでは、何も出ません。 自律神経との関係 ……  副交感神経が優位なとき → 排尿筋が収縮、排尿が促される。  交感神経が優位なとき → 排尿筋が弛緩、排尿が抑えられる。  「戦っている最中にトイレには行かない」と考えると向きを間違えません。

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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