痔及び痔疾用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第81問
痔及び痔疾用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 裂肛は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。b 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を生じることはない。c 酸化亜鉛は、知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示す。d 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(d)だけです。
【(a)が誤り ―― これは痔瘻の説明】
肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態は痔瘻です。
3つの型の整理 ……
痔核(いぼ痔) …… 肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、膨らんだ状態
裂肛(切れ痔) …… 肛門の出口からやや内側の上皮が傷つき、裂けた状態。便秘等で硬い便を排泄したときに生じやすい
痔瘻 …… 肛門腺窩に細菌感染が起こり、炎症・化膿を生じた状態
【(b)が誤り ―― 全身的な影響はあり得る】
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外用痔疾用薬は局所に適用されますが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあります。「生じることはない」という言い切りが誤りです。
【(c)が誤り ―― これは局所麻酔成分の説明】
知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断するのは、リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩等の局所麻酔成分です。酸化亜鉛は、粘膜表面に不溶性の膜を形成して粘膜を保護する収斂保護止血成分です。
注意 …… 外皮用薬の酸化亜鉛は、患部が浸潤又は化膿している場合、傷が深いときなどには、表面だけを乾燥させてかえって症状を悪化させるおそれがあり、使用を避けることとされています。
【(d)正しい ―― ビタミンE】
肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待して、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されます。血行不良は痔の症状を悪化させるため、血行改善は痔疾用薬の重要な目的のひとつです。
出典:登録販売者試験 令和4年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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