次の表は、ある一般用医薬品の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分の一覧である。この鎮暈薬に関する記述の正誤について…
主な医薬品とその作用 第67問
次の表は、ある一般用医薬品の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分の一覧である。この鎮暈薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。1錠中ジフェニドール塩酸塩 16.6mgスコポラミン臭化水素酸塩水和物 0.16mg無水カフェイン 30.0mgピリドキシン塩酸塩 5.0mga ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされる。c 無水カフェインは、抗めまい成分による眠気の解消を期待して配合されている。d ピリドキシン塩酸塩は、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用が期待される。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(a)(b)です。
【(a)正しい ―― ジフェニドール塩酸塩】
内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す抗めまい成分です。
副作用 …… 頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常なまぶしさ、口渇。
排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人は相談が必要です。
【(b)正しい ―― スコポラミン臭化水素酸塩水和物】
消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされます。
特徴 …… 肝臓で速やかに代謝されるため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短いという性質があります。
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乗物酔い防止薬に用いられる代表的な抗コリン成分です。
スコポラミンを含む成分としてロートエキスが配合されることもあります。
【(c)が誤り ―― 眠気が解消されるわけではない】
無水カフェインやジプロフィリン等のキサンチン系成分は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる目的で配合されることがあります。しかし、これらが配合されているからといって、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではありません。
販売時の助言 ……
「カフェイン入りだから眠くならない」という誤解は多いものです。
服用後は乗物又は機械類の運転操作を避けるよう必ず伝えてください。
【(d)が誤り ―― ピリドキシンは吐きけに働く】
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は、乗物酔いに伴う吐きけを防止することを期待して配合されます。頭痛を和らげるためのものではありません。
出典:登録販売者試験 令和5年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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