医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第6問
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 副作用には、眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は含まれない。b 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。c 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用によって、別の疾病の治療が妨げられることがある。d 一般用医薬品は、一般の生活者が自らの判断で使用するものであり、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。組み合わせは a 誤、b 正、c 正、d 正 です。
【(a)が誤り ―― よく見られる症状も副作用】
副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々です。眠気や口渇も副作用に含まれます。
「比較的よく見られる症状は副作用に含まれない」という書き方は誤りです。どのような副作用であれ、起きないことが望ましいものとして扱われます。
副作用は、大きく次の2つに分けて理解します。
薬理作用による副作用 …… その医薬品が本来もつ作用のうち、目的以外のもの。眠気、口渇など
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アレルギー(過敏反応) …… 免疫機構が過敏に反応すること。用量とは関係なく起こりうる
抗ヒスタミン成分による眠気や、抗コリン成分による口渇は、まさに薬理作用による副作用の代表例です。
【(b)正しい ―― 適正に使っても起こりうる】
医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがあります。記述のとおりです。
第1章で繰り返し登場する考え方です。「適正に使用すれば副作用は起こらない」という言い切りは誤り、「適正に使用しても起こりうる」は正しい、と判断の型を作っておいてください。
【(c)正しい ―― 別の疾病の治療が妨げられる】
複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用によって、別の疾病の治療が妨げられることがあります。記述のとおりです。
具体例を挙げておきます。
抗コリン作用をもつ成分 …… 緑内障、前立腺肥大による排尿困難を悪化させる
アドレナリン作動成分 …… 高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能障害を悪化させる
ナトリウムを含む成分 …… 高血圧、心臓病、むくみのある人で問題になる
非ステロイド性抗炎症成分 …… 胃・十二指腸潰瘍を悪化させる
そのため、購入者への聴き取りでは、現在かかっている病気や治療中の薬について確認することが重要になります。
【(d)正しい ―― 副作用の回避が優先される】
一般用医薬品は、一般の生活者が自らの判断で使用するものであり、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先されます。記述のとおりです。
医療用医薬品であれば、医師の判断のもとで副作用を承知のうえ継続することもあります。しかし一般用医薬品の場合は、まず中止して相談するのが基本です。
したがって、購入者に対しては、次のように伝えることになります。
一般用医薬品を使用して、副作用が疑われる症状が現れた場合には、基本的に使用を中止する
必要に応じ、医師、薬剤師等の専門家に相談する
副作用の状況次第では、医療機関を受診する
なお、副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないこともあるという点もあわせて押さえておきましょう。肝機能障害が代表例で、健康診断等の血液検査で初めて発見されることが多いとされています。
出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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