横風制限値が25ktである航空機が、RWY36(磁方位355°)に着陸する際に、タワーから通報される地上風(a)~(d)…
空中航法 第1問
横風制限値が25ktである航空機が、RWY36(磁方位355°)に着陸する際に、タワーから通報される地上風(a)~(d)のうち制限値内となるものの組み合わせで、正しいものはどれか。(1)~(4)の中から選べ。(a)040°/35kt(b)060°/35kt(c)290°/30kt(d)325°/45kt
- (1)a,c
- (2)a,d
- (3)b,d
- (4)b,c
正答 (2)
正答は (2)。制限値内となるのは(a)と(d)です。
【方位の基準をそろえる】
滑走路は磁方位355°、風はタワーから通報される地上風です。タワーの風は磁方位で通報されるので、そのまま比べられます。
(METARの風は真方位なので、磁気偏差の補正が必要になります。どちらの風かを必ず確認してください。)
【横風成分の求め方】
横風成分 = 風速 × sin θ
θ = 風向と滑走路方位の差
【(a)040°/35kt】
θ = 40° − 355° = 45°
横風 = 35 × sin45° = 35 × 0.707 ≒ 24.7kt ≦25 ○
解説の続きをみる続きを閉じる
ぎりぎり収まります。制限値内。
【(b)060°/35kt】
θ = 60° − 355° = 65°
横風 = 35 × sin65° = 35 × 0.906 ≒ 31.7kt >25 ×
【(c)290°/30kt】
θ = 290° − 355° = −65°
横風 = 30 × sin65° = 30 × 0.906 ≒ 27.2kt >25 ×
【(d)325°/45kt】
θ = 325° − 355° = −30°
横風 = 45 × sin30° = 45 × 0.5 = 22.5kt ≦25 ○
風速は最も強い45ktですが、角度が浅いので横風成分は最も小さくなります。制限値内。
【まとめ】
(a)θ45°、24.7kt ○
(b)θ65°、31.7kt ×
(c)θ65°、27.2kt ×
(d)θ30°、22.5kt ○
正しい組み合わせはa、dです。
【風速の大きさに惑わされない】
(d)は45ktと最も強い風ですが、滑走路に対して30°しか開いていないため、横風成分は22.5ktにとどまります。
逆に(c)は30ktと弱めですが、65°も開いているので27.2ktに達します。
効くのは風速ではなく角度
sinの値をいくつか覚えておくと、暗算で判断できます。
sin30° = 0.50
sin45° ≒ 0.71
sin60° ≒ 0.87
sin65° ≒ 0.91
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問1(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「空中航法」のほかの問題
- 平成31年3月期 第1問航空図の投影法について誤りはどれか。
- 令和元年7月期 第11問出発方式について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選
- 令和2年7月期 第1問RNAV航行に関する用語について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~
- 令和3年3月期 第10問同時平行ILS進入について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)
- 令和3年7月期 第19問D VORからE VORまでのTASはどれか。
- 令和5年3月期 第8問VORによるTime Distance Checkを実施した。LOP(Line of P
スポンサーリンク

