空港進入前に入手したQNH29.98inHgに対し、誤って29.88inHgの値を気圧高度計にセットし場周経路に進入した…
空中航法 第2問
空港進入前に入手したQNH29.98inHgに対し、誤って29.88inHgの値を気圧高度計にセットし場周経路に進入した。場周経路下の標高が200ftのところを、計器高度1,700ftで飛行した場合、場周経路下の標高からの対地高度に最も近いものはどれか。
- (1)1,400ft
- (2)1,500ft
- (3)1,600ft
- (4)1,700ft
正答 (3)
正答は (3)。対地高度は約1,600ftです。
【気圧高度計の基本】
1 inHg ≒ 1,000ft
→ 0.01 inHg ≒ 10ft
【セット値の誤りがどう効くか】
正しいQNH …… 29.98 inHg
セットした値 …… 29.88 inHg
差 …… 0.10 inHg → 100ft
低い値をセットすると、高度計は実際より低く表示します。
実際の高度 = 計器高度 + 100ft
= 1,700 + 100 = 1,800ft
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【対地高度】
1,800 − 200 = 1,600ft
【なぜ低く表示されるのか】
高度計は「セットされた基準気圧から、いまの気圧まで何フィート上がったか」を表示します。
基準を低くセットする
→ 基準の位置が上にずれたことになる
→ そこからの高さは小さくなる
つまり、実際より低い値が出ます。
【覚え方 ―― HLH と LHL】
High to Low, look out below(高い所から低い所へ、下に注意)
Low to High, plenty of sky(低い所から高い所へ、空は十分)
この問題は「低い値をセットした」= Low ですから、計器より実際のほうが高く、安全側にずれています。
逆に高い値をセットした場合は、計器の表示より実際は低く、地面に近づいているのに気づけません。こちらが危険です。
【実務での確認】
0.01 inHgの誤りで10ft
0.10 inHgの誤りで100ft
小さな聞き間違いでも、進入の最終段階では無視できない差になります。QNHは必ず復唱し、セット後に確認します。
【単位の違いにも注意】
日本・米国 …… inHg(29.92が標準)
欧州など …… hPa(1013が標準)
1 hPa ≒ 30ft です。単位を取り違えると桁違いの誤差になります。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問2(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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