最低気象条件について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
空中航法 第9問
最低気象条件について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)離陸の最低気象条件は、単発機多発機の別、離陸の代替飛行場設定の有無、滑走路中心線標識、飛行場灯火等の運用状態と航空機区分別のRVR値/地上視程によって決定される。(b)進入継続の可否判断は、中間進入フィックス、アウターマーカー、飛行場標高から500ftの地点又は特に認められた地点のいずれかで行う。(c)進入限界点において定められた目視物標を視認かつ識別でき、進入限界高度以下の高度において当該目視物標を引き続き視認かつ識別することにより、航空機の位置が確認できる場合のみ着陸のための進入を継続することができる。(d)CAT-Ⅰ進入、Baro-VNAV進入及び非精密進入(周回進入を含む。)の最低気象条件で、RVRが利用できない場合には地上視程換算値(CMV)が適用される。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【(a)正しい ―― 離陸の最低気象条件】
離陸の最低気象条件は、
単発機・多発機の別
離陸の代替飛行場設定の有無
滑走路中心線標識、飛行場灯火等の運用状態
航空機区分別のRVR値/地上視程
によって決定されます。記述のとおりです。
注意すべきは最後の「地上視程」で、ここにCMV(地上視程換算値)は入りません。他の回では同じ文の末尾が「RVR値/地上視程換算値(CMV)」に差し替えられ、その場合は誤りとされています。
【CMVは離陸には使わない】
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CMVが適用されるのは進入の最低気象条件です。離陸は地上視程そのもので判断します。
離陸 …… RVR値/地上視程
進入 …… RVR値/CMV(RVRが使えない場合)
一字違いで正誤が変わる典型的な出題なので、「離陸にCMVは出てこない」と覚えてください。
【(b)が誤り ―― 地点と高度が違う】
進入継続の可否判断を行う地点は、
最終進入フィックス
アウターマーカー
飛行場標高から1,000ftの地点
特に認められた地点
のいずれかです。
設問は「中間進入フィックス」「500ft」としており、二か所とも誤りです。
【なぜ「最終」進入フィックスなのか】
中間進入フィックスや初期進入フィックスでは、まだ滑走路から遠すぎます。ここで気象条件を確かめても、着陸までに状況が大きく変わってしまいます。
最終進入フィックスは、そこからまっすぐ滑走路へ向かう出発点です。降下を始める直前の判断点として、最も適した位置にあります。
他の回では「初期進入フィックス」に差し替えられた形でも出題されており、いずれも誤りとされています。
【(c)正しい ―― 視認かつ識別の継続】
進入限界点(DA/MDA)で定められた目視物標を視認かつ識別でき、進入限界高度以下でも引き続き視認かつ識別できる場合にのみ、着陸のための進入を継続できます。
一瞬見えただけでは足りません。見え続けることが条件です。
【(d)が誤り ―― 周回進入は除く】
CMVが適用されるのは、
CAT-Ⅰ進入
Baro-VNAV進入
非精密進入(周回進入を除く)
の最低気象条件です。設問は「周回進入を含む」としており、ここが誤りです。
【なぜ周回進入が除かれるのか】
周回進入では、滑走路の周りを旋回しながら飛行場を見続ける必要があります。
直線進入 …… 前方の滑走路が見えればよい
周回進入 …… 横や後ろの飛行場を見続ける必要がある
RVRは滑走路方向の見通しを表す値であり、旋回中に必要な全方向の視程を代表しません。そこから換算したCMVも同様です。したがって周回進入では、換算値ではなく地上視程そのもので判断します。
【まとめ】
(a)離陸の最低気象条件(地上視程) → ○
(b)中間進入フィックス・500ft → ×
(c)視認かつ識別の継続 → ○
(d)周回進入を「含む」 → ×
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問9(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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