大気の鉛直構成について誤りはどれか。…
航空気象 第2問
大気の鉛直構成について誤りはどれか。
- (1)対流圏の上端である対流圏界面を越えると、気温が徐々に上昇する成層圏である。
- (2)高度50km付近にある成層圏界面で気温は0℃程度の極大を示す。
- (3)対流圏では1km上昇するにつれて大気温度は平均的に2℃減少する。
- (4)気温は対流圏界面まではほぼ一定の割合で減少していく。
正答 (3)
正答は (3)。気温減率は約6.5℃/kmです。
【対流圏の気温減率】
標準大気で 約6.5℃/km
(約2℃/1,000ft)
(3)は「1kmにつき2℃」としており、実際の3分の1以下です。
【℃/kmと℃/1,000ftの取り違えに注意】
6.5℃/km
2℃/1,000ft
この二つは同じ値を別の単位で表したものです。
1,000ft ≒ 0.3048km
6.5 × 0.3048 ≒ 1.98 ≒ 2℃
(3)の「2℃」という数字は、単位を1,000ftからkmに
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すり替えたときに出てくる値です。もっともらしく見えるのはこのためで、出題者が狙っているのもここです。
【(1)は正しい ―― 成層圏】
対流圏の上端である対流圏界面を越えると、気温は徐々に上昇に転じます。ここからが成層圏です。
上昇するのは、オゾンが紫外線を吸収して発熱するためです。
【(2)は正しい ―― 成層圏界面】
高度約50kmの成層圏界面で、気温は0℃程度の極大を示します。
ここより上(中間圏)では再び気温が下がります。
【(4)は正しい ―― 対流圏内はほぼ一定の割合】
気温は対流圏界面まで、ほぼ一定の割合で減少していきます。
対流圏が「対流」の圏と呼ばれるのは、下が暖かく上が冷たいという不安定な構造のために、空気が上下にかき混ぜられるからです。天気の現象はほとんどこの層で起こります。
【鉛直構造の全体像】
対流圏 …… 気温低下(約6.5℃/km)
対流圏界面
成層圏 …… 気温上昇(オゾンの加熱)
成層圏界面(約50km、約0℃)
中間圏 …… 気温低下
中間圏界面
熱圏 …… 気温上昇
上昇と低下が交互に現れます。境界面の高度と気温をセットで覚えておくと、どの層の話か迷いません。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問2(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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