TCASアドバイザリーについて誤りはどれか。…

航空通信 第20問

TCASアドバイザリーについて誤りはどれか。

正答 (3)
正答は (3)。管制官はRAの発生を知ることができません。 【(3)が誤り】 TCASの回避指示(RA)は、航空機どうしが直接やり取りして決めるものです。その情報は地上に送られません。 したがって管制官は、操縦士から通報されない限り、RAが発生していることを知ることができません。 【だから通報が必要になる】 (1) RAに従って管制指示からの逸脱を開始したとき→ 「TCAS RA」 (2) RAに応答後、管制指示への復帰を開始したとき→ 「CLEAR OF CONFLICT, RETURNING TO〔管制指示〕」
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(4) RAに応答後、管制指示に復帰したとき→ 「CLEAR OF CONFLICT,〔管制指示〕RESUMED」 三つの通報は、それぞれ逸脱の開始・復帰の開始・復帰の完了に対応しています。 【なぜ三段階も通報するのか】 管制官から見れば、指示した高度から勝手に外れていく機は原因不明の異常です。 何も言わずに逸脱 → 管制官は他機の経路を組み直せない 「TCAS RA」と一言 → 事情がわかり、周囲の処理ができる また、いつ管制指示に戻るのかがわからなければ、その空域の計画が立てられません。だから復帰の開始と完了も伝えます。 【RAには必ず従う】 管制指示とRAが矛盾する場合、RAに従います。 管制官 …… RAの発生を知らない TCAS …… 相手機のTCASと協調して指示を出している 二機のTCASは互いに通信し、片方が上昇・片方が降下となるように調整しています。ここで管制指示を優先すれば、その協調が崩れ、かえって危険になります。 【通報の順序】 まずRAに従って操作する そのうえで通報する 操作が先、通報が後です。通報しようとして操作が遅れては本末転倒になります。 【RAの限界を忘れない】 TCASはトランスポンダーの応答に頼っています。装備のない機、あるいは作動していない機は検出できません。 RAが出ないことは「衝突のおそれがない」ことを意味しない、という点は常に意識しておいてください。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空通信 問20(国土交通省 公表)出典元ページ

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