寒冷低気圧に関する記述の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせで正しいものはどれか。…

航空気象 第9問

寒冷低気圧に関する記述の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせで正しいものはどれか。寒冷低気圧は周囲より(a)低温の温帯低気圧で、長波の谷が深まって谷から切り離されて形成された寒冷渦は特に周辺より気温が低い。この低気圧は、(b)対流圏の中・上層より下層でその存在が明瞭であるが、それは上部の対流圏界面が(c)大きく下方に垂れ下がっているため、その上方の周囲より(d)気温の高い(密度が小さい)気層が厚くなるからである。

正答 (1)
正答は (1)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)正です。 【(b)が誤り ―― 明瞭なのは中・上層】 寒冷低気圧は、対流圏の中・上層で明瞭であり、下層では不明瞭です。記述(b)は「中・上層より下層で明瞭」としており、逆になっています。 地上天気図では低気圧としてはっきり現れないのに、500hPaや300hPaの高層天気図を見ると深い渦がある――これが寒冷低気圧の典型的な姿です。そのため地上図だけを見ていると見落とします。 【なぜ下層で不明瞭になるのか】 記述(c)(d)がその理由を説明しています。
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寒冷低気圧の上では対流圏界面が大きく下方に垂れ下がる(c)    ↓ その上方には、周囲より気温が高く密度の小さい成層圏の気層が厚く乗ることになる(d)    ↓ 軽い空気が厚く乗るので、下層まで気圧の低下が伝わりにくい 上空では寒気による気圧低下が効いているのに、その上の軽い層が打ち消すように働くため、地上まで降りてくると低気圧として目立たなくなるのです。 【(a)周囲より低温】 寒冷低気圧は、長波の谷が深まって切り離されてできた、周囲より気温の低い温帯低気圧です。寒冷渦とも呼ばれます。 【飛行上の意味】 上空に寒気があるため気層は不安定で、日射で下層が暖まると積乱雲が発達します。地上天気図が穏やかでも激しい現象が起こりうる、という点で運航上は要注意の存在です。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問9(国土交通省 公表)出典元ページ

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