台風に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空気象 第14問
台風に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)中心部に、らせん状降雨帯(スパイラルレインバンド)と呼ばれるものがある。(b)発達した台風の中心付近においては、地表付近からほぼ対流圏界面まで周囲に比べて気温が高い。(c)台風は、下層では一般にその進行方向に向かって右側の方が左側より風速が大きい。(d)台風が海上を通過した直後には、その海域の海面水温が一時的に上昇することが多い。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(c)の2つです。
【(a)が誤り ―― レインバンドは中心部ではない】
スパイラルレインバンドは、台風の中心から離れた周辺部に、らせん状に取り巻くように並ぶ降雨帯です。
中心 …… 眼(下降気流があり、雲が少ない)
その外側 …… 眼の壁雲(最も激しい対流)
さらに外側 …… スパイラルレインバンド
「中心部にある」という記述は、眼や壁雲との位置関係を取り違えています。
【(d)が誤り ―― 海面水温は下がる】
台風が通過した直後、その海域の海面水温は一時的に低下します。
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台風の強い風が海をかき混ぜ、深層の冷たい海水を吸い上げる(湧昇)ためです。これは台風自身のエネルギー源を奪う働きがあり、同じ経路をたどる後続の台風が発達しにくくなる原因にもなります。
【正しい記述】
(b)発達した台風の中心付近は、地表付近からほぼ対流圏界面まで
周囲より気温が高くなっています。これを暖気核といい、温帯低気圧(寒気核)との決定的な違いです。
(c)下層では、進行方向に向かって右側のほうが風速が大きく
なります。台風自身の移動速度が、循環の風に足し算で効くためです。
【右側が危険半円】
進行方向右側 …… 移動速度 + 循環の風 → 危険半円
進行方向左側 …… 循環の風 - 移動速度 → 可航半円
時速40kmで進む台風なら、右と左で風速に20m/s以上の差がつくこともあります。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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