計数管を用いたサーベイメータによる測定に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1…
エックス線の測定に関する知識 第23問
計数管を用いたサーベイメータによる測定に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。「計数管の積分回路の時定数の値を大きくすると、指針のゆらぎが[A]なり、指示値の相対標準偏差は[B]なるが、応答は[C]なる。」
- (1)A: 小さく B: 小さく C: 遅く
- (2)A: 小さく B: 小さく C: 速く
- (3)A: 小さく B: 大きく C: 速く
- (4)A: 大きく B: 小さく C: 遅く
- (5)A: 大きく B: 大きく C: 速く
正答 (1)
正答は (1)。A=小さく、B=小さく、C=遅く です。
【時定数を大きくすると】
指針のゆらぎが小さくなる
指示値の相対標準偏差が小さくなる
しかし、応答が遅くなる
【なぜゆらぎが小さくなるのか】
時定数 = どれだけの時間を均して指示するか
長くとれば、多くの入射をならして表示することになります。ばらつきが打ち消し合って、指針が落ち着きます。
相対標準偏差 = 1 ÷ √(2nT)
T(時定数)が分母の√の中にあるので、大きくすれば小さくなります。
【なぜ応答が遅くなるのか】
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長い時間を均す → 変化が表示に現れるのが遅れる
線源に近づいても、すぐには指針が上がりません。指示が落ち着くまで、時定数の3倍程度を待つ必要があります。
【AとBが同じ向きなわけ】
「指針のゆらぎ」と「相対標準偏差」は、同じことを別の言葉で言ったもの
ゆらぎの大きさを数値で表したのが標準偏差です。片方が小さくなれば、もう片方も小さくなります。
選択肢のうち、AとBが逆向きのもの((3)など)は、この時点で除けます。
【安定と速さは両立しない】
長くする → 安定するが、遅い
短くする → 速いが、揺れる
どちらかを取れば、もう一方を失います。Cだけが逆向きになるのは、このためです。
【使い分けの目安】
低い線量率をていねいに測る → 時定数を長く
線源を探して動き回る → 時定数を短く
線量率が高ければ、計数率も高いので、短い時定数でもばらつきは小さくなります。高線量率の箇所では、時定数を小さく設定してかまいません。
【指示が安定するまで待つ】
時定数の3倍程度
時定数10秒なら、30秒ほど待ってから読みます。動かした直後の値を読んでは、意味がありません。
出典:エックス線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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