単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤…

エックス線の管理に関する知識 第5問

単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。 太い線束のエックス線では、散乱線が加わるため減弱曲線の勾配は緩やかになり、見かけ上、減弱係数が小さくなります。「大きくなる」は誤りです。 【筋を追う】 散乱線が加わる → 測定される線量が増える → 減り方がゆるやかに見える → 減弱曲線の勾配が緩やかになる → 見かけの減弱係数は小さい 記述の前半(勾配が緩やかになる)は正しく、そこから導かれる結論だけが逆になっています。勾配が緩やかなら、係数は小さいはずです。 【減弱係数と勾配】 減弱曲線を片対数グラフに描くと、直線になる
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その傾きが減弱係数です。緩やかな傾き=小さい係数、急な傾き=大きい係数。傾きと係数は同じものを指しています。 【再生係数(ビルドアップ係数)】 太い線束では、散乱された光子も検出器に入ってくる 実際の線量率 = 細い線束での計算値 × 再生係数 必ず1以上です。散乱線が加わるのですから、1を下回ることはありません。 【ほかの選択肢】 (1) 再生係数は、入射エックス線のエネルギーや物質の種類に   よって異なる                 正しい (2) 再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる                          正しい (3) 再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる                          正しい (4) 再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなり、その値は   1に近づく                 正しい 【再生係数が大きくなる条件】 物質の厚さが厚いほど大きい 線束の広がりや照射面積が大きいほど大きい 物質から近いほど大きい → いずれも散乱線が増える、あるいは届きやすい条件 線量率だけが関係しません。 【離れると1に近づくわけ】 散乱線は、いろいろな方向へ散らばる まっすぐ進む線に比べて、離れるほど早く薄まります。 【遮蔽計算での扱い】 遮蔽を設計するときは、再生係数を見込んで厚くする 計算どおりの厚さでは、散乱線の分だけ足りなくなります。

出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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