下図のように、エックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から3mの距離のP点における写真撮影…
エックス線の管理に関する知識 第9問
下図のように、エックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から3mの距離のP点における写真撮影中の1cm線量当量率は0.2mSv/hである。露出時間が1枚につき110秒の写真を週400枚撮影するとき、エックス線管の焦点とP点を通る直線上で焦点からP点の方向にあるQ点が管理区域の境界線の外側にあるようにしたい。焦点からQ点までの距離として、最も短いものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、3か月は13週とする。
- (1)10 m
- (2)12 m
- (3)15 m
- (4)20 m
- (5)25 m
正答 (3)
正答は (3)。約15m です。
【P点での週あたりの線量を出す】
1枚の露出時間 110秒 × 週400枚 = 44,000秒
時間に直すと 44,000 ÷ 3,600 = 約12.2時間
P点(焦点から3m)の線量当量率 0.2mSv/h
週線量 = 0.2 × 12.2 = 約2.44mSv/週
【3か月の線量に直す】
3か月 = 13週
2.44 × 13 = 約31.8mSv
【管理区域の境界と比べる】
管理区域は3か月間につき1.3mSvを超えるおそれのある区域
解説の続きをみる続きを閉じる
31.8 ÷ 1.3 = 約24.4倍
→ Q点では、P点の24.4分の1の線量率にしたい
【距離を求める】
線量率 ∝ 1 ÷ 距離²
24.4分の1にするには、距離を√24.4 = 約4.94倍にする
3 × 4.94 = 約14.8m
→ これより遠ければよいので、選択肢では15m
【解く順序】
① 週あたりの照射時間を出す(秒 → 時間)
② P点の週線量、さらに3か月の線量を出す
③ 1.3mSvと比べて、何分の1にすればよいかを出す
④ √(その倍率)を距離に掛ける
【3か月=13週】
問題文の断り書き
1年52週を4で割って13週です。この数字がないと、3か月の線量が出せません。
【1.3mSvという値】
管理区域の境界を定める値
年20mSvを4で割ると5mSvですが、管理区域はもっと厳しく、3か月1.3mSv(年約5mSv)で区切ります。
【√24.4の見当】
4² = 16、 5² = 25
→ √24.4は5よりわずかに小さい → 約4.9
3 × 4.9 = 14.7m
15m弱と分かれば、選択肢(2)12mでは足りず、(3)15mが最も短い適合値だと判断できます。
【秒を時間に直すのを忘れない】
44,000秒 を 44,000時間と扱えば、答えは桁違いです。
出典:エックス線作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「エックス線の管理に関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第9問エックス線装置を使用する管理区域を設定するための外部放射線の測定に関する次の記述のうち、
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第7問下図のように、エックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第5問単一エネルギーの細いエックス線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、誤って
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第3問エックス線装置について、次のAからDのように条件を変化させるとき、発生する連続エックス線
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第1問エックス線に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第9問エックス線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のエックス線の遮蔽及び散乱線の低減に関する次
スポンサーリンク


